2009年3月14日〜6月21日に国立科学博物館で開催された「大恐竜展 知られざる南半球の支配者」。ここ最近の恐竜関連の展示傾向として、どうしても中国で発見された恐竜に関するものに注目が集まっていましたが、この恐竜展は南半球、すなわちかつてのゴンドワナ大陸に生息した恐竜にスポットを当てたもの。
マニアックな展示も多く、誰しも納得の質とボリュームに多くの人が酔いしれ、会期中に約57万人が訪れました。
弊サイトでも、裏辺所長&馬藤所員が訪問してきましたので、簡単に展示物をレポートします。
およそ2億年前の地球には、超大陸「パンゲア」という1つの大陸だけがあったのですが、これが年代が経つにつれて、現在の北半球を構成する「ローラシア」、南半球を構成する「ゴンドワナ」に分裂しました。具体的には、現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、インド亜大陸、南極大陸、オーストラリア大陸や、アラビア半島、マダガスカル島が「ゴンドワナ」に属します。
もちろん、恐竜たちが活躍していた時代から、さらに時代が下っていくと、南極大陸からオーストラリア大陸が分裂したり、インド亜大陸が北上を始めるなどして、現在のような形に大陸が変化していったのです。