スピノサウルス


(写真:恐竜博2016 国立科学博物館/撮影:裏辺金好)

○基本データ

分類: 獣脚亜目
学名: Spinosaurus
学名の由来:棘トカゲ
産地:エジプト、モロッコ王国
時代:白亜紀中期

○解説

 帆船の帆のような背中の棘と、口の先端の穴が特徴的なアフリカ北部を代表する肉食恐竜。体長は15mと大型ですが、円錐状の歯の形から、魚食性だったと考えられています。また、特徴的な帆は体温調節機能という説がありましたが、血管の密度が高い痕跡がないことから否定され、ディスプレイもしくは、水中での体の姿勢を安定させる機能があるのではという説があります。さらに、骨に中空の部分が殆ど無く、水中で生活するための重りとなっていたと思われます。

 このことから、水中生活をしていた恐竜と思われ、口の先端の穴は水圧センサーだったと考えられています。ワニのように濁った水の中で、魚を探すのに役立ったことでしょう。上写真と2枚目の写真は2016年の復元骨格で、3枚目以降は2009年の復元骨格。2016年の場合、研究成果に基づき水中で泳いでいる姿で復元されているのが特徴です。研究によって、従来よりも水中での生活が多かったと考えられてきたわけですね。
(解説:馬藤永徳)

○ギャラリー


(写真:恐竜博2016 国立科学博物館/撮影:裏辺金好)


恐竜博2016での展示とは異なる復元骨格
(写真:恐竜2009−砂漠の奇跡〜/撮影:裏辺金好)

(写真:恐竜2009−砂漠の奇跡〜/撮影:裏辺金好)

(写真:恐竜2009−砂漠の奇跡〜/撮影:裏辺金好)

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