滋賀県の旧街道と宿場町名など


○解説

 注目すべきは、画像左の「膳所」(ぜぜ)。現在の大津市膳所にあたり、滋賀県庁や大津市役所から見て東に位置する場所が、当時のこの地域の中心でした。これは徳川家康が、関が原の戦い後で落城した大津城を廃城し、もうちょっと東へお引越し。新たに膳所の地に築城したことによるもの。大津も東海道の宿場町として栄え、明治維新後は大津の地名が自治体名として採用されました。大津の名前も、667年に天智天皇が近江大津宮を定めるなど、非常に歴史のある地名です。

 膳所周辺では石山は現在の大津市石山寺のこと。石山寺は滋賀県を代表する寺院で、数々の古建築があり必見。水口は現在の甲賀市水口町。三上は現在の野洲市野洲町三上、仁正寺は現在、日野町大字西大路として両方とも非常に小さな地名に。山上は現在の東近江市山上町。宮川は現在の長浜市宮司町です。

 琵琶湖の北、大溝は高島市勝野周辺のことで、今は地名がありません。

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