U.C.0123 機動戦士ガンダムシルエットフォーミュラ91
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作品データ DATA |
コミック全1巻 1996年発行(角川書店・メディアワークス)
作画:やすだひろし
原案:矢立肇、富野由悠季
メカニックデザイン: 大河原邦男
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どうせ仕組まれていた事なのだ
最初からな・・・ |
宇宙世紀0123年。
主流となりつつあったMSの小型化に立ち後れたアナハイム・エレクトロニクス社は、遅れを挽回すべく自社の技術とライバルであるサナリィの技術を盗用したMS、ガンダムRX−F91、ハーディガン、Gキャノンマグナを輸送艦ブレンウッドに載せて、ゼブラゾーンと呼ばれる宙域でテストをしていた。
そんなある日。突然、RX−F91達の前に謎のMSが立ちふさがった。RX−F91に乗る連邦軍テストパイロット、トキオ・ランドールはこのMSと少し交戦すると敵は撤退。だが、それからしばらくして再び襲いかかってきた。トキオ達は、これを何とか撃退するも今度は母艦のブレンウッドが機雷に当たり損傷。やむなく、近くに見つけた廃棄コロニーらしきものに立ち寄ることにする。
そこは、ネオ・ジオンの兵士達が隠れ住む場所であった。旧型MSのギラ・ドーガの手痛い歓迎を受けながらも、それから揉めることはなく、外に出て行きたがっている若い者達を任されることになった。そして、連邦軍のバズ・ガレムソン大佐率いる戦艦エイジャックスがブレンウッドに支援に訪れ、修理を行う。だが、実はアナハイムの命を受けて、トキオ達を襲ってきた謎のMSが所属するクロスボーン・バンガードの上層部と裏取引をしデータを手に入れ、裏取引の証拠を消すため、コロニーと、取引に関わったクロスボーン・バンガードの兵士、そしてブレイウッドは消されることになっていた。
トキオは、エイジャックスに積まれていたネオ・ガンダムを強奪すると、これと交戦し破壊。
結局、アナハイム側の思惑通りには進まず、それからほどなくクロスボーン・バンガードのフロンティアW侵攻が発生したのであった。
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・コミック版とプラモ版の設定が違っているので、どうするかが難しいところなのですが、ここではコミック版の設定で。Gジェネなんかもそうですし。
・F91のお話の直前になる時間が舞台です。この話は、フロンティアW侵攻が起こる前の舞台裏を描いた感じになっていますが、このように色々と裏では取引が行われていたわけです。こりゃ、死んだ人も浮かばれませんな。
・また、ネオ・ジオンの兵士達のその後も描かれており、中には禁止されていたにもかかわらず、一部の連邦軍によって虐殺された人々もいる事が解ります。
・あと、MSのデザインはなかなかだと思います。左はハーディガンですが、もうここまで進化したジムはジムじゃありません。でも、格好良いですね。そのぐらいかなあ。全然悪くはないんだけど、見所と言われると困る(笑)。
機動戦士ガンダム
シルエットフォーミュラ91
やすだひろし、サンライズ(著) メディアワークス
価格: ¥602 (税込)
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