2005年9月9日〜11日 寝台特急「彗星」とのお別れ旅

 「いさぶろう3号」は定刻に人吉駅を発車しました。しかし矢岳越えへと向かう最初の上り勾配に差し掛かった頃、雨脚が非常に強くなり、列車の速度が上がらなくなるとともに、床下からは「ダダダッ、ダダダダダダッ!!」と激しい音と振動が起き始めました。

 私は『空転やっ!』と直感し、『こら遅延は免れへんな』と、他の乗客が不安でざわつきつつあるのを横目に冷静に分析してました。列車速度はそれこそ歩くような速度にまで低下し、ついに非常に備えて予め添乗されていた乗務員の方が車外に降りて、列車と共に歩きながら線路と車輪の間に砂を撒くという状態にまで事態は悪化しました。

 降り続く大雨、降り積もった落ち葉に舞い落ちてくる落ち葉、いろいろな自然現象と戦いながら必死で列車を運行しようとされている乗務員の姿には頭が下がるどころか感動さえ覚えました。しかし、吉松駅で「はやとの風」が待ってくれているのかが心配の種。私同様に指定券を持っておられるお客さんも然り。

 山の天候は変わりやすく雨は小降りとなり列車の空転も収まって速度が上がり、乗客にも安堵感が漂いました。しかし、列車は1時間近くの遅れとなった状態で大畑駅、矢岳駅と停車し、矢岳山をトンネルで抜けました。

▼9月10日(土)つづき


この駅でも充分な停車時間が取ってありました。
大幅遅延の回復よりも観光満足度の向上が重要なんでしょう
キハ140-2125 熊クマ 1255D いさぶろう3号/肥薩線真幸駅

これ買って乗客の最後に鐘を鳴らしました(笑)
残念ながら幸せとは程遠い人生を送ってますが・・・(自爆)
 再び降り出した雨の中、吉松駅に着きました。がしかし、「はやとの風」は待ってはくれていませんでした。乗務員さんの車内でのサービスや適切な案内放送のお蔭でさしたる混乱もなく乗客達は落ち着いて吉松駅の窓口で遅延証明の手続きを受ける事が出来ました。

 こうなったら仕方ないので、残念ではありましたが「彗星」への乗車は諦め、「あかつき」に狙いを定めましたが、吉松駅では乗車変更が叶わないために鹿児島中央駅で手続きを取ることに決め、駅撮りで時間を潰しました。(子供達はよゐこでベンチにてお菓子タイムです)


これから乗るべき列車は急行用気動車でした
キハ28-2413 本カコ 4235D/肥薩線吉松駅

運転席窓と貫通扉窓が揃ってるが故ののっぺり感が優しくてよろしいなぁ
キハ58-208 本カコ 4235D/肥薩線吉松駅

嬉しくなって編成写真を撮ってまいました(笑)
キハ58-208 本カコ 4235D/肥薩線吉松駅

上の写真で右に写っている吉都線の到着を待って並び写真を
(左)キハ40-2063 本カコ 2929D (右)キハ28-2413 本カコ 4235D/肥薩線吉松駅

よく考えれば吉松駅でゾーン内でした

嘉例川駅の入場券は「いさぶろう3号」車内で購入したものです


駅舎などを紹介する紙製ケースに入れられてました

隼人駅からは日豊本線を鹿児島中央駅へと向かいます
元サロの制御車を先頭とした普通列車と交換
クハ455-605 本カコ 6954M/日豊本線光駅
 鹿児島中央駅到着後、早速みどりの窓口へ出向き事情を話し、元々の「彗星」の切符が乗車変更のため再度の変更は出来ないのではとの懸念についても、原因が不可抗力のため問題なしとのお答えを頂きましたので、安心して「つばめ」〜「リレーつばめ」〜「あかつき」の切符を揃えることが出来ました。


 切符が揃った後は時間に余裕が出来たことから駅ビル内のお店でプチ宴会(笑)子供達も地元鹿児島の名物料理を存分に楽しむ事が出来、満足、満足の心地となりました。あとは帰るだけ。


乗車してきた特急列車です
クモロ787-7 所属不明 64M リレーつばめ64号/鹿児島本線鳥栖駅

大分とは違って、こちらはブラックフェイス
クハ816-29 崎サキ/鹿児島本線鳥栖駅

ハイパーサルーンとは初対面
クモハ783-14 本ミフ 4030M みどり30号/鹿児島本線鳥栖駅

久しぶりの「あかつき」ではありました

赤い車体にブルーのHMはよく似合います
ED76-70 大 36レ あかつき/鹿児島本線鳥栖駅

この車両は元来「あかつき」用に製造されたものです
スハネフ15-18 京キト 36レ あかつき/鹿児島本線鳥栖駅

 翌朝は敢えて姫路駅で寝台列車から降り、新快速で明石駅で降りてマクドで朝食!としたんですが、明石のマクドは朝の時間帯の営業がなかったんですねぇ〜。結局、空きっ腹を抱えて神姫バスに乗って家へと帰り、残り物のご飯を食して3人は再度の眠りに就きましたとさ(自爆)


EF66-53 関 34レ 彗星・あかつき/山陽本線姫路駅(再掲)

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