銀行 ぎんこう

担当:川瀬


○金じゃなくて銀?
 別に銀を扱うわけでもないのに、なぜ銀行なのか?金行でいいんじゃないのか、という感じがしますが・・・。銀行という名称が使われるようになったのは、明治時代のこと。日本には開国とともに多くの外来文化が流入してきており、その中に「Bank」もあったようです。これを邦訳する際、福沢諭吉ら当時の学識者が、どのように訳すのか協議しました。

 案としては当然「金行」もあり、その他にも、「金舗」、「金司」などの案もあったようです。最終的に「銀行」となったのは、当時、隣国中国(清)が銀本位制(政府により、常に通貨と銀との交換が保証される制度。国の銀の保有量によって通貨流通量が制限される)をとっていた事、日本でも金より銀の方が流通量が多かった事、「キンコウ」よりも「ギンコウ」の方が発音しやすいと考えられた事などが理由とされています。銀行の「行」は、中国の商人が作った、営業独占と相互援助を目的とした同業商人組合を「行」と呼んだ事から来ています。

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