今回は箸休め、数詞のお話です。
基本となる数詞をまず挙げることにしましょう。まず0から19まで。
0
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null ヌル |
10
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zehn ツェーン |
1
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eins アインス |
11
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elf エルフ |
2
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zwei ツヴァイ |
12
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zwölf ツヴェルフ |
3
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drei ドライ |
13
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dreizehn ドライツェーン |
4
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vier フィーア |
14
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vierzehn フィアツェーン |
5
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fünf フュンフ |
15
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fünfzehn フュンフツェーン |
6
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sechs ゼクス |
16
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sechzehn ゼクツェーン |
7
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sieben ズィーベン |
17
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siebzehn ズィープツェーン |
8
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acht アハト |
18
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achtzehn アハツェーン |
9
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neun ノイン |
19
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neunzehn ノインツェーン |
破擦音tsにあたります。ズと読まないように注意!
chsは[ks]と発音します。
一般に誤解されていますが、ドイツ語の「1」はein「アイン」ではなくeins「アインス」です。
13から19までは、それぞれ3から9までの数詞に-zehnをつけて作られます。ただしsechzehnとsiebzehnは元の数詞の語尾が消失していることに注意。sechszehnとかsiebenzehnではありません。
次に、20,30,40といった、一の位がゼロの二桁の数字です。こちらは基本的に-zigという語尾をつけて作ります。
2
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zwei ツヴァイ |
20
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zwanzig ツヴァンツィヒ |
3
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drei ドライ |
30
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dreißig ドライスィヒ |
4
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vier フィーア |
40
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vierzig フィアツィヒ |
5
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fünf フュンフ |
50
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fünfzig フュンフツィヒ |
6
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sechs ゼクス |
60
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sechzig ゼクツィヒ |
7
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sieben ズィーベン |
70
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siebzig ズィープツィヒ |
8
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acht アハト |
80
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achtzig アハツィヒ |
9
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neun ノイン |
90
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neunzig ノインツィヒ |
ここでも、sechzigとsiebzigに注意。また、zwanzigとdreißigもちょっと不規則です。
語尾においてiの後ろでgは[ç]という発音になります。つまり[-ig]で「〜イヒ」。ただし、その後ろに更に語尾がついた場合には「〜イグ〜」という発音になります。König ケーニヒ 王様、Königin ケーニギン 女王様
さて、次は端数のある二桁の数字の言い方です。これがちょっと独特というか、変な言い方。
まず一の位の数字を言って、それからund「〜と」をつけ、十の位の数詞を言います。
つまり、23はdreiundzwanzig ドライウントツヴァンツィヒ(3と20)。57はsiebundfünfzig ズィープウントフュンフツィヒ(7と50)という言い方をします。また、こういったundで繋いで言う数字の時は1はeinsではなくeinにします。71はeinundsiebzig アインウントズィープツィヒ。しかもここで書いたようにundの前後にスペースを入れませんので、読みにくいことこのうえなしです。まあアラビア数字で書けばしまいなんですが。
さて、百以上は規則的です。
100は(ein)hundert。einは省略してもかまいません。以下、200はzweihundert、300はdreihundert、vierhundert、fünfhundert、sechshundert、siebenhundert、achthundert、neunhundert。数詞には複数形がないので、hundertを複数形にしてはいけません。
1,000は(ein)tausend。これもhundertと同様に変化します。zweitausend、dreitausend、……
10,000はzehntausend。20,000はzwanzigtausend。……
100,000は(ein)hunderttausendです。
1,000,000、すなわち百万はein Millionです。Millionは数詞ではなく名詞です。つまり複数形があり、また、hundertやtausendのようにくっつけて書くことはしません。Millionの複数形はMillionen。二百万はzwei Millionenです。
端数の出る数字では、大きい方から順番に数字を言っていきます。一の位と十の位だけ逆に言うのです。
67,483 siebundsechzigtausendvierhundertdreiundachtzig
うわ、読みにくっ。読みやすいようにハイフンを入れてみます。sieb-und-sechzig-tausend-vier-hundert-drei-und-achtzig(7と60千4百3と80)。以下ではハイフンを入れて表記しますが、本来はハイフンなどないということに注意して下さい。まあこんな単語が出てきたらまず鉛筆で区切りのところに線を入れますけど。
年号は、二桁づつ区切り、〜〜hundert……、という言い方をします。
1945年 neunzehn-hundert-fünf-und-vierzig
1848年 achtzehn-hundert-acht-und-vierzig
645年 sechs-hundert-fünf-und-vierzig
但し、百の位がゼロになる場合は、〜〜tausend……、という言い方をします。
1067年 ein-tausend-sieb-und-sechzig
2007年 zwei-tausend-sieben
さて、次回はついに複数形のお話。つまり、複数形の作り方と、複数形の格変化の話です。