平成18年度 海上自衛隊観艦式
       Naval review 2006
●はじめに
 3年に一度、海上自衛隊が誇る艦艇が勢揃いし、披露される観艦式。海上自衛隊の場合は、海上において受閲艦艇と観閲艦艇双方が航行しながら観閲し、さらに展示訓練が実施されるという、世界的には珍しく、そして迫力のある観艦式となっています。このページでは、2006年に行われた観艦式の模様を、裏辺所長の独断と偏見に基づく解説でお伝えします。

●観艦式の模様
 デューク所員に招待され、デューク所員の古くからの友達グループの中に、僭越ながら混ざる形で海上自衛隊の2006自衛艦観艦式を見学してまいりました。観艦式というのは、もちろん日本の海上防衛を担う、海上自衛隊の自衛艦の数々を一堂に展示するというものですが、日本の観艦式が海外と一味違うのは、それを海の真ん中で巡航しながら実施するということ。岸辺に艦艇を並べて、「凄いでしょ」と誇示するのとは異なります。

 というわけで、我々は訓練支援艦「てんりゅう」(写真上)に乗り込み、相模湾へ向けてクルージング開始です。


 さて、相模湾に向けて出航したわけですが、さすが観艦式。色々な船が参加します。
 例えば、こういうセメントを運ぶ船や・・・。


 天然ガスを運ぶタンカーなど・・・。
 ・・・スミマセン、ウソです。参加するはず無いですね。
 冗談はともかく、様々な船が行きかいます。いわゆる「働く船」の観察も結構楽しかったですね。


 さて、こちらが正しい画像(笑)。これら、観艦式の会場に向かって巡航中の艦艇の数々です。
 これだけでも圧巻なのですが、まだほんの一部です。


 見てください。実に、これだけの艦艇が揃っています。呉や長崎などからも多数が参加しています。
 ちなみに、この写真はデューク所員の撮影。
 んで、今から観艦式が開始されるのですが、右側に並んでいるのが受閲艦艇部隊。
 左側に並んでいるのが・・・と言っても、写真では我々の船を含めて2隻しか映っていませんが、観閲艦艇部隊です。
 観閲艦艇部隊は、前から2隻目に安倍首相が乗艦している
護衛艦「くらま」がいます。

 というわけで、今から受閲艦艇部隊は1隻ずつ反転し、安倍首相の観閲を受けながら、我々の脇を通り過ぎて行きます。
 ちなみに我々が乗艦している、訓練支援艦「てんりゅう」は、観閲艦艇部隊の最後尾についています。


 まず旗艦として、先陣を切ってすれ違うことになるのが、護衛艦たちかぜ。

 次々と通り過ぎていく受閲艦艇部隊。
 上写真は、護衛艦「さわかぜ」です。
 
 護衛艦「ゆうばり」。

 このほかにも山ほど通過していきます。そして、受閲艦艇部隊が全て脇を通過すると、観閲艦艇部隊も反転していくため、その際に我々の脇を通過していきます。たとえば上写真が、安倍首相が乗る護衛艦「くらま」。ブリッジの前が、なにやら豪華になっていますね。

 それから、艦艇による様々なデモンストレーションが。
 安倍首相が堪能するのを、後ろで「おこぼれにあずかる」のような形でしたが、それでも迫力満点。
 上写真は護衛艦「やまゆき」が、赤外線誘導弾ミサイルを回避するための、IRフレアーを発射するところ。
 (デューク所員撮影)


 あと、潜水艦が浮上する姿なんか、なかなか見られるものじゃありません。
 いい物を見させていただきました〜。


 こちらは、補給艦と護衛艦が燃料、物品等を授受する洋上補給。テロ対策特別措置法に基づき、インド洋に派遣された部隊は、こんな感じで各国の艦船に補給をしているんですよ、というデモンストレーションです。