観音寺城〜滋賀県蒲生郡安土町〜 
  Kan nonji Castle

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JR安土駅から徒歩40分


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安土町HP 観音正寺,観音寺城跡
安土町観光協会
 室町時代の名族で近江守護、佐々木(六角)氏の居城で、南北朝時代に築かれたと考えられています。
 標高432.7mの繖山(=きぬがきやま、通称:観音寺山)に築かれたもので、大小多数の郭を持った壮大な規模を持つ山城でした。また、主に六角義賢によって整備された城下町は、日本初の「楽市」に指定されたのが特徴。経済史上も重要な場所です。
 さて、応仁の乱では西軍に属した六角氏は、同族の京極氏に攻められ、観音寺城に籠城して抵抗。さらに応仁の乱終結後は、9代将軍足利義尚、さらに10代将軍足利義稙による攻撃を受け、いずれも一時的に城を奪われますが、程なくしてこれを奪還しています。また、この頃から観音寺城は城塞として本格的に整備が進められました。
 しかし、戦国時代の六角義賢(承禎)・義治の頃になると六角氏は北近江の浅井氏の勃興によって衰退。さらに1568年、足利義昭を奉じて上洛を開始した織田信長の軍勢の前に、六角義賢らは城を捨てて逃亡。観音寺城は織田家のものとなりますが、次第に使われなくなったようです。
 なお、日本城郭協会選定・日本百名城の一つに数えられています。上写真は観音寺城跡がある繖山。
(撮影:はた@楽園特急
観音寺城の風景

天守閣跡へ向かう石段
 もちろん、当時の建物等は残っていませんが、石段や石垣などを現在も多数、見ることが出来ます。

本城跡
 本城跡と書かれた杭と看板。

観音正寺
 お城と同じ繖山内にある観音正寺(西国三十三所観音霊場第32番)。六角氏の庇護を受けて発展しました。

沙沙貴神社
 繖山のふもと付近、安土町にある佐々木(六角)氏の氏神神社。