東名自動車道の袋井インターチェンジを降りて、油山寺(ゆさんじ)方向に行く途中にある城跡。
1494(明応3)年、今川家の重臣である久野宗隆が築城したといわれる平山城です。久野氏は桶狭間の戦い以後、久野宗能が徳川家康に仕えますが、家康の関東移封により下総佐倉へ転封となります。代わりに久野城は豊臣家の松下之綱、松下重綱が領有し、さらに関が原の戦い後で徳川家康が勝利すると久野宗能が城主として復帰。そして、久野宗成、北条氏重と続いて1644(正保元)年に廃城となりました。
非常によく整備されており、土塁や堀切の形状が良くわかります。
(写真&解説:裏辺金好)