那古野城〜愛知県名古屋市中区〜
○解説
那古野城は大永年間(1521〜28年)の初め、今川氏親が名古屋台地西北端に築城し、一族の今川氏豊が守ったといわれます。しかし、1532(天文元)年または1538(天文7)年に勝幡城の織田信秀が奪取し、織田家の城となり、織田信長はここで生まれたといわれます(勝幡城で生まれたとも)。信長が生まれると、信秀は古渡城に移り、また、1555(弘治元)年に、信長も清須城に移ります。その後は、一族の織田信光などが居城しますが、ほどなく廃城となりました。
その後、徳川家康がこの地に目を付け、名古屋城を築城。旧・那古野城は名古屋城の二の丸として取り込まれました。
(写真:裏辺金好)