加納城 かのう
所在地:岐阜県岐阜市
交通・最寄駅:JR東海道本線 岐阜駅・
名鉄本線 新岐阜駅よりバス

 江戸時代、岐阜の地を治めた城。
 元々は、美濃守護代斎藤利永が築城たものが、1538(天文7)年に廃城となった。その後、関ケ原合戦後、徳川家康が岐阜城天守閣を移し再築したのが現在の加納城である。
 城主は、初代が徳川家康の養女亀姫の婿、奥平信昌で十万石で入城。その後、大久保氏、松平(戸田)氏、安藤氏、永井氏と代わり最後の藩主は永井尚服となっている。
 1873(明治6)年、廃藩置県によって城郭は取り壊され、濠も埋め立てられた。そのため現在は本丸の石垣のみが残り、城跡公園となっている。
 ちなみに岐阜は、江戸時代は基本的に宿場町のような形で街並みが形成された。そのため、加納城周辺を見ても、あまり城下町という雰囲気はない。


(写真・本文:裏辺金好)