2007年4月30日 岳南鉄道の旅


 早起きは三文の徳・・・と言うほどの事ではないですが、デューク所員、ムスタファ顧問と共に藤沢〜大船の某撮影ポイントで早朝から撮影。まずはE217系(東海道線)。

 そして御目当ての、寝台急行「銀河」。・・・さて、今から静岡県方面へ散歩なのですが、デューク所員、ムスタファ顧問共に徹夜で語り合った影響でダウンしております(昨日寝たのは私だけ)。果たして出発できるのか、目的地変更はあるのか。ううむ、どないしよう・・・。

 という心配は杞憂に終わり、無事に静岡方面へ出発した所長&デューク所員。ムスタファ顧問は小田原まで同行の上、千葉ロッテの試合を観戦するべく引き返されていかれました。というわけで、まずは熱海で乗り換え。もとJR115系の伊豆急行200系が停車していたので、まずはこれから撮影。

 そしてJR東海道線に引き続き乗車し、吉原駅で写真右手に写っている岳南鉄道に乗り換えします。この顔、京王井の頭線でおなじみの奴ですね。もと京王3000系の、岳南鉄道7000形です。

 さて、岳南鉄道は、東海道線の吉原駅(かつては鈴川駅)が中心部から離れていたため、戦後になって敷設された私鉄で、吉原駅〜岳南江尾駅の9.2kmを結ぶ比較的距離の短い鉄道。運賃も吉原駅〜岳南江尾駅で350円と安く、しかも土日祝日は1日乗車券が400円!これを買わない手は無いでしょう。

 吉原駅を発車し、しばらく行くと右手は工場ですが、正面には富士山!

 そして我々を乗せた列車は、ローカル私鉄には似合わず(?)工業地帯のど真ん中を突っ切り、吉原本町駅で、かつての東海道の宿場町の名残を残す商店街が見えたと思うと、再び工業地帯へ。そして、まずは岳南富士岡駅で下車します。

 岳南富士岡駅は、なんと現在の7000形が主力となる前の、東急の名車でもある5000系(岳南鉄道では5000形)が4編成すべて、放置されています。

 さらに次の列車まで時間が30分ほどあったので、一駅手前の比奈駅まで戻ると、今度は5000系よりも前の主力車両であるモハ1100形たちが倉庫として朽ち果てていました。

 調べてみると1両ずつ、経歴も違うようなのですが、どれがどの車両かよく解りませぬ。

 さて、そんな比奈駅はローカル色たっぷりの駅。もっとも、周辺は工場なので、田園風景とは無縁ですが。

 さて、実は乗るはずだった電車に乗り遅れたたため、さらに30分待ちを喰らいます。というわけで、7000形の2両編成バージョン8000形を撮影した後、終点へ向かいます。

 途中、岳南富士岡駅に再び差し掛かるあたりで、5000形のうち晩年に東急時代の塗装に復元された編成を発見。車内から無理やり撮影しますが、こんなところが限界でした。ともあれ、渋谷駅前のモニュメントと異なり、こちらは正統派の姿です。

 そして東海道新幹線とクロスした直後、終点の岳南江尾駅に到着。周囲はこれと言って何があるわけでもなく、さっさと引き返すことになります(笑)。

 そして、吉原本町駅で降りると、そこはかつての東海道。現在も商店街の形として残っており、アーケードの下には、いたるところに「吉原宿」の文字が掲示されています。

 吉原宿で注目すべきは、かつての旅籠屋時代から現役の、鯛屋旅館。もちろん宿泊もOKですし、内部では吉原宿時代に使っていた道具などの展示もありますし、吉原宿についての解説パンフレットも入手できます。また、昼食も食べられますので、ぜひどうぞ。我々もここで昼食をとりました。

 また、天神社の本殿は1789(寛政元)年の建築で、吉原宿時代の面影を残しています。

 そして、東海道を反対方向に、吉原本町駅から東へ歩くと、平家越という史跡が。こちら、富士川の戦いで、水鳥の音に驚いた平家の軍勢が、ここから退却したといわれております。ほんまかいな。

 続いて、今度はJR東海道線に乗り沼津駅で下車。駅前再開発が進行中で、鉄道は高架化工事が始まる模様。町の規模もかなり大きく、これからの発展に期待できます。・・・が、そんな市街地はすべて元々沼津城の敷地だったのです。残念ながら、徹底的に破却され、もはや小さな中央公園に残る、この石碑ぐらいでしか、面影をしのぶことは出来ません。
 そして、沼津も宿場町なので、旧東海道を歩こう・・・と思ったのですが、沼津は見事なぐらい、東海道の「と」の字も案内板に表記されていません。

 とりあえず、それらしいところにデューク所員が目星をつけ(元はといえば、ガイドブックを忘れた所長が間抜けなのですが)、鯉のぼりを見ながら移動。

 偶然見つけた旧東海道沿いの乗運寺。若山牧水の墓などがある寺で、ご覧のとおり京都の寺のような素晴らしい風格でした。
 んで、旧東海道も少しは歩きましたが、結局どこが本陣跡なのかもさっぱりわからず。私が見つけられなかっただけなのかもしれませんが、沼津市ももう少し、旧東海道についてPRされては如何でしょうか。

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