2007年11月18日 六義園・古河庭園と国立博物館


 本日は都内を散歩。水澄所員を呼びつけて、まずはJR山手線駒込駅で下車し、徳川綱吉時代に側用人を務めた、柳沢吉保ゆかりの日本庭園「六義園」(りくぎえん)を初めて見てまいりました。モミジの方は紅葉にはまだ今ひとつでしたが、そのほかの木々は色づいており、実に見事な景色でした。

 それから駒込駅から見て、六義園とは反対方向にありますが、古河庭園を見学。現存する洋館と洋風庭園は1917(大正6)年、古河財閥三代目の古河虎之助の頃に、ジョサイア・コンドル博士の設計によるもの。

 バラが非常に美しく、日本、アメリカ、ドイツなどで品種改良された様々な種類が楽しませてくれます。写真は1994年にドイツで誕生したクレオパトラという品種。

 一方、これまた美しい日本庭園は小川治兵衛により作庭されたもの。大滝、枯山水、茶室等を配しており、さすがに六義園よりは規模が小さいものの、日本庭園の魅力を余すところ無く伝えてくれます。

 さらに飛鳥山公園の方へ歩き、久しぶりに渋沢史料館と、渋沢栄一旧邸に残る青淵文庫(上写真、1925(大正14)年築/国指定重要文化財)と、晩香廬(1917(大正6)年築/国指定重要文化財)を見学。改めて渋沢栄一の業績。そして社会全体を良くすることをテーマにした経営理念について感服。

 続いて上野にある国立博物館へ移動し、12月2日まで開催中の「大徳川展」を見学。かなりの人出でしたが、その絢爛豪華な文物はしっかりと堪能することが出来ました。徳川家康や、尾張家初代の徳川義直など、そうそうたる徳川家のメンバーが愛用した品々が展示され、水澄所員曰く、国宝・重要文化財のオンパレードでした。
 んで、久しぶりに常設展の方へ行ってみると、写真撮影OKでした(もちろん、フラッシュや三脚は禁止ですけど)。歴史研究所の原稿的には、非常に重要な資料となるものがズラリ。さっと見て帰るつもりが、しっかり撮影タイムになってしまいました。もっともそのおかげで、1つ1つを丁寧に見ることになり、色々な発見も。

 縄文時代中期の深鉢形土器。

 こちらは鋳造貨幣としては初期のものにあたる和同開珎。

 これは加賀前田家に伝わる、垣秋草蒔絵歌書箱。
 加賀藩御用絵師、五十嵐の手によるもので、古今和歌集を収める箱です。

 鎌倉時代に造られた名刀で国宝の、長船景光。

 安土桃山時代〜江戸初期に美濃(現在の岐阜県)で作られた志野茶碗 銘 振袖。まさに、いい仕事しています。
 このほかにも写真を山ほど撮影しましたが、時間切れもあって見学途中で退散。1つ1つを丁寧に見ていると、国立博物館は本当に広い。最近は本館には行っていませんでしたが、これを機会にまた改めて見直したくなりました。

 そういえば本日は、珍しく鉄道写真を掲載していませんので、ここで王子駅で撮影した京浜東北線209系でも。

 それから飛鳥山公園で保存されている、都電6090号。まだきれいな状態を保っており、有難いことです。

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