2009年3月10日ほか 東京都電と「富士・はやぶさ」ラストラン

○3月10日(火)


 研修で東京都北区の某所へ。昼休みが1時間程度あったので、ちょっと色々と散策してきました。まず上写真は王子稲荷神社。小ぶりながらも立派な社殿を持ち(昭和初期の建築といったところでしょうか?)、落語『王子の狐』の舞台となるなど、狐と縁の深い神社だそうです。

 細かい彫刻はなかなかのもので、また極彩色に塗られているのが特徴。非常に美しいです。

 一方、JR王子駅近く、飛鳥山公園の向かい側にあるのが王子神社。1332年に、領主の豊島氏によって再興されたのが、現在の王子神社の直接的な始まりで、この「王子」の地名の由来となっています。こちらも立派な社殿ですが、これは比較的新しそうですね。

 さあ、ここに来たならば都電荒川線の撮影でしょう。ここは一般的に路面電車とされる荒川線の中でも、実際には唯一の道路との併用区間で、もっとも路面電車らしい光景が展開されます。

 新型車両の導入で引退が予定されている7500形。撮影はお早めに。

 車の中に埋もれる7000形。ここでは軌道への自動車等の乗り入れがOKなので、鉄道車両が車の列の中にいるという、少し不思議な展開が展開されます。

 レトロ調車両9001号。形状といい、カラーリングといい、これが結構格良いですね。

 そして飛鳥山公園へ行くと、本当の「レトロ」車両である6000形が保存されています。屋根がつけられたこともあって、以前のお色直しからしばらく経ちますが、相変わらず綺麗な状態(一部塗装が剥げていますが)。ただ、側面窓ガラス、前照灯ガラスが無いのは残念でした。

 一緒に保存されているD51。こちらは美麗な状態で何よりでした。

 桜の名所として有名な飛鳥山公園ですが、僅かながら梅も咲いていました。

 さて、研修終了後は真っ直ぐ家には帰らず、都電荒川線8500形に乗って荒川車庫前まで。

 試運転を開始した新型車両がいないかな・・・と思いましたが、敷地外から見える範囲にはいませんでした。もっとも、この7500形と7000形の並びが撮影できたのは、ちょっと嬉しかったり。

 そしてJR尾久駅まで歩いて、上野駅へ。これといった意味はありませんが、185系特急「水上」を撮影。さすがに、そう遠くないうちに置き換えの話も出てくるのではないでしょうか。

 ・・・で、狙っていたわけではありませんが、東京駅に行くと寝台特急「富士」「はやぶさ」の出発前だったので、せっかくなので撮影。記念に方向幕を撮ってみました。まずは、寝台特急「はやぶさ」。

 そしてこっちは、寝台特急「富士」。

 続いて寝台特急「富士」発車案内。列車廃止後は、東京駅で「大分」の文字は見られなくなります。

 こちらは寝台特急「はやぶさ」発車案内。同じく東京駅で、「熊本」の文字を見るのも・・・(以下略)。

 こちらは寝台特急「富士」最後尾。ロープが張られるほど人は多かったですが、そうは言ってもこの日の段階では、押すな押すな・・・というほどの状態ではなく撮影可能でした。

 そして一旦改札を出て、東京駅八重洲口の現況を撮影。絶賛(?)解体工事中で、このように巨大な白い壁になっております。東京駅周辺も姿も、どんどん変わっていきますね。

 最後に上越新幹線200系による「たにがわ」を東海道本線ホームより撮影。・・・もしかすると「富士」「はやぶさ」廃止後は、東海道本線の211系と並んで、東京駅に姿を出す最古参車両に?


○3月13日(金)


 仕事を定時で切り上げて(帰る直前に仕事をドサッと渡された=暗に残業しろと言われたにもかかわらず)横浜駅へ。もちろん、寝台特急「富士」「はやぶさ」下り最終列車の見送りです。東京駅も凄かったようですが、こっちもこの状態・・・。うへぇ。

 多くのファンがカメラを一斉に向けます。

 この状況下では、この程度の写真を撮るのが精一杯。もっとも、メインは見に来ただけなので、最後に多くの人たちの「ありがとう〜」と、拍手で列車が発車していく姿は感動的でした。残念ながら、料金の高さとダイヤの悪さで一度も乗らなかった列車でしたが、藤沢に引っ越してから4年間、仕事帰りによく見ていました。これで見られなくなると思うと、何とも残念です。

↑ PAGE TOP