2009年5月5日 横浜で「観光丸」を見る


 楽しい時間というのは、あっという間に過ぎ去るもので、氷川副所長たちも本日で山口県へ帰還。夕方までは時間があるので、ちょっと横浜を散歩してみました。戦前からの近代建築が数多く残る横浜ですが、それでも確実に取り壊しは進んでいるわけで、こんな場所も・・・。

 さて、4月28日より9月27日まで横浜市の「みなとみらい21地区」では、横浜開港150周年記念テーマイベントとして「開国博Y150」が開催中。写真は会場の1つである「はじまりの森」の全景。

 注目は高さ約12mの巨大な「クモ」。フランスのアートパフォーマンス集団「ラ・マシン」の作品だそうです。・・・時期が時期だけに人が非常に多く(それでも長蛇の列では無かったですけど)、近くの歩道橋から撮影するにとどめ、会場内には入りませんでした。

 我々は引き続いて横浜の赤レンガ倉庫へ。今やショッピングモールとなった赤レンガ倉庫にばかり目が行きますが、かつての線路跡がモニュメントとして整備されており、この地区の歴史を次の世代へ伝える上で非常に重要なものです。かつてはこのあたりを多数の貨物列車が行き交ったことでしょう。

 また、現存しない赤レンガ倉庫の基礎も保存されています。

 ところで目を左手に転じると、なんとオランダのフェロルメ造船所で復元された観光丸という、蒸気帆船がやってきていました。元々の観光丸は、1855年にオランダ王国ウィレム3世から徳川幕府に献上され、長崎海軍伝習所の練習艦として使用されたもの。日本初の蒸気帆船で、勝海舟、榎本武場などが航海術を学びました。

 復元された観光丸は、長崎県のテーマパークであるハウステンボスが所有するもので、国立アムステルダム海事博物館所蔵の設計図と模型を元に、内装材や甲板の材料にいたるまで、かつての観光丸と同質のものとするほど往時の姿にこだわったもの。そのため、2007年11月には、復元されたものであるにもかかわらず、初代「観光丸」の功績が非常に大きいこともあり、経済産業省から国の「近代化産業遺産」認定されています。

 一方、その近くでは、かつての北朝鮮工作船が展示されています。この辺から、いよいよ軍事に対する我々の意識も大きく変わりましたね。それまで軍事に関する議論自体がタブーのような傾向もありましたが、そんな甘ったるいことを言ってられない状況があることを、ようやく多くの人が共有するようになったと思います。なお、写真撮影は禁止でしたので、建物外観のみ紹介。

 そして我々の友人である桜ノ咲みえ(桜乃明日華)氏が、大田区産業プラザPiOにてM3という音楽サークルの同人イベントで、自主制作のCD販売で参加されているので、ちょいと顔を出してきました。ここのところ、めっきり私も曲を作っていないので、なんとか時間を作って作曲活動に打ち込みたい・・・。
 さて、写真は立体交差化事業が進む京急蒲田駅。数年後には風景が一変することでしょう。
 変わり行く姿を撮影してみました。

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