2009年6月13日 国立西洋美術館の常設展と船の科学館


 ここのところ完全に東京都&神奈川県に引きこもっている所長です。にもかかわらず、お金の減り具合が先月とあまり変わらないのは何故?? まあ、何はともあれ本日は親友の味野源次さんと共に上野の国立西洋美術館で開催中の「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」をようやく見学。
 午前9時に集合したため、30分待ち程度で中には入れましたが、常設展も堪能した後に入場状況を見たところ・・・上写真のような状態でして、なんと100分待ちでしたとさ。まして会場内も大混雑状態ですからね。東京や横浜は様々なイベントが開催されるのは凄く素敵なのですが、とにかく混雑ぶりが半端じゃないのが辛いです。
 こうした企画展が地方へ巡回しますと、開会直後などを除けばガラガラ・・・ですからね(帰省中に広島で美術館に行くと、それはもう”ゆったり”見学できます)。それだけ、人口が違うということが実感できます(それに遠方からも来るのでしょう)。

 さて、もちろんルーヴル美術館展は撮影禁止でしたが、常設展は非営利目的ならば撮影OKでした。恥ずかしながら、企画展を見終わると疲れ果ててしまうため、意外にも2人とも常設展は今まで見たことがありませんでした。やはり今回もルーヴル美術館展の素晴らしさと展示量に圧倒され、これだけで大満足だったのですが、気になったので常設展にも挑戦してみた次第。
 おぉ・・・なんと素晴らしいコレクションの数々でしょう。ちょっと御紹介したいと思います。
 上はアードリアン・イーゼンブラント(活動: 1510年 - 1551年)の「玉座の聖母子」。

 こちらはマールテン・ド・フォス(1532年〜1603年)の「最後の晩餐」。イエス・キリストに関する題材としてはポピュラーなもののようで、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」と全く異なる構図が面白いですね。ちなみに、「ユダひとりがイエスの正面に位置しながら、まるでその視線を避けるように挑戦的に横を向いている」(国立西洋美術館ホームページより)だそうです。

 これはカルロ・ドルチ(1616年〜1686年)による「悲しみの聖母」。

 アレッサンドロ・マニャスコ(1667年 - 1749年)による「嵐の海の風景」。

 ギュスターヴ・クールベ(1819年〜1877年)による「罠にかかった狐」。クールベは個人的にイチオシの画家で、写実的ながらも力強い雰囲気で、また物事を美化するわけではなく、ありのままの様子を伝える雰囲気が大好きです。

 アルフレッド・シスレー(1839〜1899年)による「ルーヴシエンヌの風景」。ルーヴシエンヌはパリの西方約30キロの地にある小村で、シスレーが一時住んでいた場所です。やわらかい色づかいに、奥行きのある雰囲気が素晴らしいですね。

 クロード・モネ(1840年〜1926年)による「睡蓮」。モネは日本風の庭園を造成し、そこに敷地内を流れる小川を利用して、睡蓮を浮かべた大きな池を掘って制作に没頭したとか。

 パプロ・ピカソ(1881年〜1973年)による「男と女」。う〜ん・・・前衛的・・・ですねえ・・・。

 オーギュスト・ロダン(1840年〜1917年)による「地獄の門」。とにかく大きさ、多数の彫刻の迫力・力強さに圧倒されます。

 そして所長御一行様は、お台場にある「船の科学館」へ。今まで南極観測船「宗谷」、青函連絡船「羊蹄丸」の見学はしたことがありましたが、科学館本体は見たことがありませんでした。で・・・まあ内容は「開館時から更新して無いだろ!」的な面も多々ありましたが、船に関して知らない内容も多く、模型も大変充実。

 戦艦「大和」模型。広島県呉市の大和ミュージアムほどではありませんが、こちらも迫力は十分です。

 航空母艦「瑞鶴」(ずいかく)。100分の1だそうで、実物の大きさを考えると・・・。

 様々な和船の模型も充実。こちらは朱印船。長崎の清水寺奉納の1634(寛永11)年の絵馬に描かれた末次船を復元したもの。

 菱垣廻船。木綿・油・醤油・紙・薬などの日用品を、大坂から江戸に運送した菱垣廻船問屋仕立ての商船のことで、これは19世紀前期の図面に基づいて復元制作した模型。

 南極の石を触ることも出来ました。

 そして屋外へ。こちらは戦艦「陸奥」の主砲。

 青函連絡船「羊蹄丸」。

 青函連絡船「羊蹄丸」内に再現されている、昭和30年代の青森駅前の風景。

 南極観測船「宗谷」。

 南極観測船「宗谷」第一科員室。今回は内部の写真も色々撮影してきたので、そのうち御紹介したいと思います。

 そして偶然係留されていた大成丸。これは1980年に進水した日本唯一の蒸気タービン練習船で、独立行政法人「航海訓練所」が東京海洋大学海洋工学部、神戸大学海事科学部、商船高等専門学校、および海員学校の学生、生徒を収容して実習訓練を実施するために保有しているもののようです。

 こちらは長崎、五島列島の大瀬崎に1879(明治12年)に建てられた大瀬埼灯台。数少ない西洋式灯台です。

 さあ、まだまだ終わりではありません。西洋画を見て、造船と航海を勉強し、続いては・・・お台場の「潮風公園」に設置された実物大(約18m)のガンダムですよ!!

 まだ建設中ではありましたが、すでに全容は十分に把握できます。

 ご覧ください、この大きさ。味野さんと2人で、ただただ迫力と美しさに圧倒されるばかりでした。「思ったより小さい」なんて耳を疑うような発言をする観光客もいましたが・・・(この2倍を想像していたらしい)。あと「ギャンを設置して欲しい」という人も・・・。

 頭部が可動し、体の50カ所から光と霧が出るそうで、7月11日から8月31日まで無料公開されるそうです。気の早い話ですが、その後はどうなってしまうのでしょうか・・・?? 次はぜひ、Zガンダムとかνガンダムとか・・・。ああ、サイコガンダムでも・・・。

 お台場といえば、近くに自由の女神もありますが、完全に人々の注目はガンダムでした。

 ちなみにガンダムの近くには、ホワイトベース・・・じゃなくて海上保安庁のHL型測量船「昭洋」が。誰かさんの影響で、撮影させていただきました(笑)。

 そして日野駅へ帰るべく、中央線に乗っていると立川駅に485系ジョイフルトレイン「いろどり」が! 慌てて撮影させていただきました。内部の座席が楽しそうで、一度乗車してみたいですねえ。

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