2009年7月12日 江戸東京博物館


 本日は久々登場、マンホール調査隊の隊長(名誉職に近いですが・・・)の喜多見枝幸氏と共に江戸東京博物館へ。と、その前に祖母宅(日野市)近くにて、189系ホリデー快速河口湖号を待ち構えたところ、201系がやってきたので撮影。

 続いて115系スカ色登場。

 そして189系ホリデー快速河口湖号登場・・・と、国鉄型が3連続で登場しました。ちなみに189系、ようやくラッピングを外したようで、本来の「あずさ色」に戻っています。

 で・・・気になる紫色の車両、485系ジョイフルトレイン「華」でした。形は変わり果てていますが、一応国鉄型。

 一旦自宅に戻り、企画特集の更新をした後に、201系の折り返し運用を撮影。今も中央特快運用に就いて、頼もしい限り。

 そしてJR総武線の両国駅へ。少々待ち合わせより早くついたので、ホーム三鷹方にて撮影。高速道路が少し邪魔ではありますが、1932(昭和7)年に竣工した隅田川橋梁と、カーブして入線してくる209系500番台・・・いい感じです。

 E257系特急「あやめ」。・・・もしかしたら、初の撮影かも。

 では・・・この維持費が超かかりそうで特異な形状の江戸東京博物館へ行きますよ〜 ・・・と言いたいところですが。

 その前に両国駅を御紹介。駅舎は1929(昭和4)年に建てられた近代建築で、上野駅にもどこか通じるターミナル駅としての風格も漂っています。今では両国駅を始発とする列車は、特殊なものを除いて無いですけどね。

 改札の様子。

 ホームも昔の部材そのままなのでしょうか、どことなく古さを感じるデザインです。

 それでは、ようやく江戸東京博物館。もう何度も足を運んでいますが、今のデジカメになってからは初めて。復元された日本橋の風景が、ここまで明るい状態で綺麗に写るとは思いませんでした。

 寛永期の日本橋北詰付近の町人地復元模型。

 あの有名な殺傷事件が起きた、江戸城松の廊下復元模型。

 寛永期の大名屋敷(松平忠昌邸)。江戸時代初期は、こんなに絢爛豪華な大名屋敷が並んでいたわけですが、この後は火災で何度も燃えているうちに、質実剛健な大名屋敷に変わって行きます。個人的には中央省庁を全て山奥に移転して、大名屋敷を復元して欲しいものです(何を言っているんだか)。

 上水道が発達していた江戸。神田上水掛樋(かけひ)も、その1つ。

 さて、他にも色々と撮りましたが、今回の目的は「発掘された日本列島2009」という企画展を見ること。常設展のチケットだけで見ることが出来て、最新の発掘成果を一同に見ることが出来ます。上写真は弥生時代、伊都国の有力な集落の1つと考えられる福岡市の今宿五郎江遺跡からの出土品。大陸系の遺物が多く、朝鮮半島などとの密接な関係が伺えます。

 こちらは宮城県東松島市の赤井遺跡と矢本横穴墓群からの出土品。
 矢本横穴墓群は総数200基を超える、日本最北の横穴墓群です。

 こちらは新潟県上越市、延命寺遺跡から奈良時代の出土品。左の木簡は、日本最古の売券木簡。すなわち、田畑の賃貸を取り決めした契約書なんです。

 こちらは福井県勝山市の白山平泉寺旧境内から出土した銭コレクション(笑)。白山平泉寺は戦国時代、寺領9万石、僧兵8000人という大規模な組織だったそうで・・・。

 こちらは新潟県妙高市、鮫ヶ尾城跡からの出土品。鮫ヶ尾城と聞いて、何か聴いたことあるなと思ったアナタ。そう、こちらは大河ドラマ「天地人」でも登場した、上杉景虎が上杉景勝に敗れて自害した場所。火をかけられたか、かけたか・・・のようで、食べられることなく炭化した「おにぎり」も出土しています。

 それから平城宮の第一次大極殿の復元完成が間近になっていることもあり、その紹介もありました。完成後が楽しみです。

 また、戦国時代に北条氏の城として豊臣家の軍勢と戦い落城した、八王子城の出土品も展示されていました。なんとベネチア産と思われるガラス器まで・・・。南蛮貿易、恐るべし。

 そして再び常設展に戻り、今度は明治以降の東京ゾーンを見学。何度も見ていると新しい発見もあるもので、明治40年頃に作られたというアイスクリームグラスを発見。庶民がアイスクリームや「かき氷」を食べるようになったのは、明治になってからです。

 1872(明治5)年築の第一国立銀行の社屋模型。和洋折衷の堂々たる構えで・・・これも復元してくれないかなあ(笑)。

 部落解放を訴えた全国水平社の大会ポスター。若い母親と子供がこれを見て
子供「ゴリマッチョ、細マッチョ」
母親「プロレスのポスターかな〜」
 色々な意味で、着実に部落問題は終焉に向かっているようです。

 ところで今回面白かったのがコチラ。明治10年ごろに輸入された自転車を元に日本で製造されたダルマ自転車(複製品)だそうで、さすがに動かすことは無理でしたが乗ることが出来ました。足が全然地に着かないんですけど・・・。
 それにしても、江戸東京博物館は何度来ても楽しいですね。もうちょっと維持費のかからない建築だったほうが、財政的には良かったんじゃないかとは思いますが、展示内容は抜群。また今日は津軽三味線と尺八のライブも行われていて、最初から最後まで堪能させていただきました。これからも魅力的な施設であり続けてもらいたいものです。

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