2009年8月1日 485系と583系の「あいづ」に乗車して喜多方散策


 先週の成田撮影旅行の際、その場のノリと雰囲気で弊サイトのスタッフであるdaikitiさん親子の旅行を邪魔しに行くことにした、トンデモナイ所長&デュークのコンビ。眠い目をこすりながら上野駅に到着すると・・・なんと茶色のEF64牽引による寝台特急「あけぼの」が到着済でした。思わぬ収穫に大満足。幸先の良いスタートです。

 そして485系特急「あいづ」が入線。

 隣には185系特急「水上」が停車中。で、この風景を見ながら思ったのが・・・・。

 daikitiさんが東北・上越新幹線開業間もない頃に撮影したこの光景。こちらは485系じゃなくて583系ですが、いずれにせよ塗装が変わっても、未だに上野駅で国鉄型特急の並びが見られるのは素晴らしい話です。

 「あいづ」車内の様子。これだけ「あかべぇ」が並んでいるのは壮観。さて、当初予定ではdaikitiさん親子は赤羽から乗車してくる予定だったのですが、急きょ上野駅からの合流に変更されたそうで、4人で席を向かい合わせて上野より出発進行です。

 裏辺研究所専属モデル(?)のdaikitiさん息子。立派な親父さんから「鉄」の英才教育をバッチリ施されており、将来有望。現在、小学2年生だそうですが485系など国鉄型にもバンバン乗せてもらえるんですから、幸せな話ですよ。あと10年もすれば
「所長、それから”お父さん”。原稿の誤植2箇所発見。早く直してね。」
 と厳しいツッコミを入れてくるのでは・・・と思います。下手をすれば、裏辺研究所の実質的な運営を取り仕切っていたりして(笑)。
 そして特急「あいづ」は、決して速いわけではないものの、宇都宮線(東北本線)の多くの駅をすっ飛ばして先へ進むのは個人的には感動。それでも、全盛期を知るdaikitiさんとしては、485系特急が小山駅に停車するのは違和感があるとか・・・。

 直流、交流の切り替わる黒磯駅で4分停車。わざわざ向かい側のホームに行って撮影です。

 通過する白河駅。老中・松平定信などが領有した小峰(白河)城が車窓に見えます。久しぶりに行きたいなあ。

 4人でワイワイやっていると、あっという間に郡山駅に近づいていきます。到着直前に見えてくるのが郡山総合車両センター。房総各線用に改造待ちの209系も待機しています。

 そして良く見ると、引退したキハ58系新潟色が!(先頭はキハ40系ですよ)
 結局、新潟色のキハ58系は撮れず仕舞いで、これが私にとって唯一のものになりそう・・・。

 それから事故ったのか、途中まで解体に手をつけてみたのか415系1500番台が悲しい状態で・・・。それにしても上野口から撤退したあと、全然見る機会がないですね。

 そして郡山駅に到着。583系快速「あいづライナー」との並びにちょっと感動。なお、特急「あいづ」は会津若松まで直通しますが、郡山で墓参りの用事があるdaikitiさん親子、さらに午後から横浜で用事のあるデュークさんとは、ここでお別れします。

 もちろん撮影もしっかりと行います。

 583系は、485系が検査だったり、今回のように特急「あいづ」運用に就く際に快速「あいづライナー」の代走を務めているとか。583系で6両というのは残念ですが、専用の絵入りマークも用意されており貫禄は十分です。そして、リバイバル運転では気味が悪いぐらい人が殺到するにもかかわらず、ここでは撮影者は少数。まったりと撮影できるのが嬉しい限りです。

 方向幕もきちんと用意されており、これからも「あいづライナー」運用で485系と共に活躍してくれることでしょう。

 なんとなく東北本線の701系を撮影。6両と長めなのは素敵。でも、もう少し顔のデザインにこだわってくれれば良かったのに・・・。

 さて、夜に用事が入っていることがあり、当初予定では私も郡山で折り返すつもりだったのですが、daikitiさんが持参した時刻表を車内で見ていると・・・どうやら喜多方まで行って帰って来れそうなことを発見。実は本日、ツーデーパスを使っているため会津若松までは追加料金なしで行けますので、フル活用しないと勿体無い。

 そんなわけで、意外にも初めて583系に乗車して、会津若松に到着です。
 車内の写真は会津若松へ到着した後に撮影したので閑散とした雰囲気ですが、観光客の利用が非常に多く、立客も出るほど満員御礼状態でした。鉄道利用が多いのは嬉しい話です。

 そして若い女性にも注目される583系。やはりこういう古い車両は、ある程度は通常の運用に入れて旅情を掻き立ててくれるのが、観光客にとっても良い旅の記念になります。

 凛々しいお姿を撮影。

 隣のホームで磐越西線のキハE120形を発見。まさか遭遇するとは思わず、大喜びで撮影。
 (うむ、最新型のディーゼルカーでも十分に撮影対象になりますね)

 描かれているロゴマークが非常にかわいい。

 そして喜多方までの足は、会津鉄道から直通してくる快速AIZUマウントエクスプレス号。使用されているのは名古屋鉄道のキハ8500系を購入したもので、塗装も名鉄時代のまま。見るのも乗るのも今回が初めてです。

 こちらも大盛況の利用率で喜多方駅に到着。ご覧のとおり、窓が非常に大きいのに驚きでした。しかし、汚れが結構ありまして残念。

 そして喜多方駅でも撮影。あわただしく折り返しで快速AIZUマウントエクスプレス号は出発していきます。
 さて・・・喜多方で滞在時間が約1時間20分ほど確保できます。その間、SLばんえつ物語号を撮影して喜多方ラーメンを食べるか・・・、いやいや喜多方といえば蔵の街!古い街並みを徹底的に堪能するぜ!の2者択一に迫られた結果・・・。

 結局、こうなってしまいました。SLは新潟で撮影すればいい、ラーメンは観光が早く終われば・・・という目論見でしたが、ギリギリで駅に戻るのが精一杯でした。さて、駅から少し歩きまして、まずこちらは若喜商店。1905(明治38)年に建てられたレンガ蔵をはじめ、様々な古建築が残っています。
 さて、喜多方市街地で蔵が数多く残っているのが、田付川を挟んで東側の「おだつき通り」沿いと、西側の「ふれあい通り」。
 そこで、この若喜商店を起点として、まずは「おだつき通り」に向かって歩きます。地図については
http://www.kitakata-kanko.jp/tour/pdf/11025879-900.pdf
 こちらを参照してみてください。

 1948(昭和23)年に建てられた田原屋菓子店。元々は純和風割烹だったそうです。

 「おだつき通り」の街並み。数多くの蔵が残っており、電線が少なければ、さらに雰囲気がいいのですが・・・。

 左の蔵は江戸〜明治初期に建てられた遠藤宗平宅で、これに1877(明治10)年に建てられた小原酒造の蔵が連なっており、その連続した風景は圧巻。ちなみに小原酒造は、仕込みの時にモーツアルトの名曲を聴かせて日本酒を醸造しているそうで・・・。

 井上合名会社・金忠。江戸末期に建てられた店蔵の座敷は、大船天井が緩い曲線を描いているのが特徴。右側の蔵もレンガが付加された面白い雰囲気で必見です。

 ・・・と、そこへ馬車が登場。面白い形の2階建ての車を引いています。そして・・馬も何をかぶらされているんだか(笑)。

 「ふれあい通り」に行く途中に見たNTTの建物。土蔵風に玄関部分を建築してありました。

 そして喜多方観光後、会津若松へ戻ります。なんと2両編成のうち1両がキハ40系首都圏色。隣の583系と合わせて、国鉄時代にタイムスリップしたかのような感じです。ここで583系目当てで郡山から会津若松までやってきたdaikitiさん親子と再合流します。

 そして撮影を断念した「ばんえつ物語号」の客車は、駅構内にて撮影できました。

 大きな曲線ガラスが特徴のオハ12 1701。

 では、こんどはdaikitiさん親子と一緒に583系に乗車。磐越西線はdaikitiさんが数多くの写真を撮影された場所であり、道中色々と解説を聞かせていただいたり、廃止になった中山宿駅のスイッチバックのホーム跡に興奮したりと、あっという間に時間は流れ郡山まで戻ります。

 郡山駅ではE2系「はやて」を撮影し・・・。

 今度は米沢方面へ向かうdaikitiさん親子が乗ったE3系「つばさ」を見送ります。400系が来ないかと期待していましたが、かなわぬ夢。後ほど、米沢駅に滞在中のdaikitiさんより「食事していたら400系を撮り逃がしてしまった」とのメールが。

 では、私が代わりに米沢駅でちょうど1年前に撮影した400系を。僅か1年で、この車両置き換えのペースは一体・・・。それにしても400系は格好いいですね〜。デビュー当時に衝撃を受けた覚えがあります。

 さて、夜は夜とて東京都青梅市へ。Transport Network という鉄道ホームページ管理人の「広報部長」様に誘われ、第61回青梅市納涼花火大会を青梅鉄道公園より見学。「広報部長」様の本業の方で、弊サイトが写真協力しておりまして、有難い事に成果品を直接渡してくださるとのこと。
 初めてお会いしましたが、いやあ話の話題が豊富な方で羨ましい。
 年齢も私とほぼ同じのようで、さらに幼少期は広島に住まれていたとのことで、なぜか広島ローカルトークでも盛り上がり、すっかり意気投合させていただきました。で、花火大会の話ですね。

 こういっては失礼ですが、行く前までは地元の「ささやかな」花火大会ぐらいの認識だったのですが、スミマセン、完全に侮ってました。

 たしかに隅田川花火大会のように、凝りまくったものは無いですが・・・。

 色とりどり、デカイ花火も惜しみなくバンバン打ち上げ。

 その数、規模たるや田舎の花火大会とはワケが違いまして、2人揃って写真撮りまくったり、純粋に眺めたり・・・。

 これですもの、これ。格好いい!!

 特にラストに近づくにつれ、もうバカスカ打ち上げてくれるものですから、周りも狂喜乱舞。
 これは素晴らしいイベントで、来年も行くことになろうかと思います。広報部長様、どうも有り難うございました。
 で・・・広報部長様、引き続き仕事に戻られるそうで、青梅在住にもかかわらず都心へ消えていかれました。あわわわ・・・。
 ところで花火を撮影するのも、シャッタースピードやタイミングなど、どう設定するかが難しいですね。引き続き江ノ島花火大会にも行く予定なので、また色々と試してみたいと思います。

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