2011年3月27日〜28日 489系と169系、長野電鉄2000系を求め大阪・名古屋・長野へ


この日は、ひょん君さんが早朝6時前に長野駅に入線する、しなの鉄道の169系湘南色を撮影されるということで、私も早起きして長野駅へレッツゴー。出発にもたつき、ギリギリのタイミングになりましたが、何とか入線の様子を撮ることが出来ました。

ほぼ同型の車両を昨日、リニア・鉄道館で見ましたが、やっぱり動いてくれるのが一番ですね。そして、良く見ると運転台に「軽井沢行」のサボが・・・。

おなじみ、JR東日本の115系信州色。

独特の赤地の行先方向幕を掲げ、しなの鉄道の小諸駅まで直通します。

こちらはJR東海の383系特急「しなの」。地下を走る長野電鉄も含めると、長野駅にはJR東日本、JR東海、しなの鉄道、長野電鉄と4つの鉄道会社の車両が集結する、ユニークな駅であることに気がつきます。

さて、一旦ホテルに戻り朝食を取り、ゼニガタ所員とも合流して長野電鉄に乗車。東急から移籍した8500系に乗車して、須坂駅で下車。ここに行けば、長野電鉄の全ての車両が見られる!と思った次第でして。

こちらは反対方向からやってきた8500系。良く見ると1枚上の写真とは顔つきが異なる、先頭車化改造車だったりします。

本日は特急運用の全てを、長野電鉄生え抜きの2000系が担当するため、1000系「ゆけむり」(旧・小田急10000形)は車庫でお休み。

同様に2100系「スノーモンキー」(旧・JR253系)も今日はお休み。それにしても、まさか小田急ロマンスカーと同じ路線を走ることになるとは。未だに長野電鉄は、終点まで行ったことがないので、是非近いうちに2100系に乗車して、行ってみたいものです。]

そして2100系D編成が入線。こちらは今日は引退しませんが、夏ごろに引退をする予定ですので、今のうちに記録しておかねばなりません。

須坂駅で2000系の編成写真を・・・と思っていましたが、隣に停車中の3600系に遮られて断念。しかし、屋代線の3500系も含めて並びが撮影できました。

そして2100系は長野に向けて出発していきます。

直ぐに屋代線の3500系も出発。

それから2003(平成15)年に廃車となり、留置されている長野電鉄オリジナルの10系も久しぶりに撮影。未だにサビも殆ど無い美しい状態なのですが、これは手入れを頻繁にしていると言うことなのでしょうか。有り難いことです。

それから、この長野行きの目的となった2000系A編成を撮影。ヘッドマーク無しの状態で、これからのラストランに向けて準備中です。

こちらは、須坂駅構内にあった、昔のローレル賞受賞車一覧のポスター。今は無き長野電鉄0系OSカーも受賞しています。ちなみにこれ、福岡市営地下鉄発行のポスターのようですが、なぜここに・・・?

こちらは屋代線の3500系。個人的に屋代線は、途中の一部区間のみ未乗車でして、廃止前に全線乗り通しておきたいと思っています。

さて、忙しいことに一旦長野駅に戻ります。とりあえず、停車中の2000系D編成を撮影。

そして、実は早朝に撮影した、しなの鉄道169系湘南色の折り返しを撮影すべく、JRホームに向かいます。すると、発車案内に快速「リゾートビューふるさと」の文字が。そうか、そんな列車もあったかと行ってみたところ、なんと485系「彩」(いろどり)でした。
どうやら燃料不足で、本来のHB−E300系が運休だそうで。 これはこれで貴重な記録になりましたが、ハイブリッド車でさえこの状況。とにかく物流の早期復旧を願うほかありません。

反対側から。相変わらず、この目つきには慣れません。
登場時は違和感があっても、しばらくすれば慣れることが大半ですけど、JR西日本の単色化と、この車両は・・・う〜む。

さて、しなの鉄道169系ですが、また長野駅で撮影では芸が無い。
長野新幹線の高架橋の影になって、撮影条件は悪いですが、今井駅で狙うことにします。まずは115系。

そして、今度は快速列車としてやってきた169系湘南色!
急行でこそありませんが、優等列車運用に就いて、今井駅を通過していく姿は感動です。できれば、もう1編成を湘南色にして、6両編成を見てみたい・・・。

そして長野駅に戻り、169系の車内の写真をパチリ。 かなりの古豪ですが、リニューアルされていて、115系より快適そうです。

169系は引き続き、また「しなの鉄道」線内に普通列車として折り返していきます。
さて・・・。

我々3人は、また長野電鉄の長野駅に戻ります。
今度は、2000系A編成の特急を撮影。

そして、先行して桐原駅に向かいます。レトロな三角屋根の駅舎が、非常に趣があります。自動販売機がここに無ければ、さらに風情があるのですが、日々の利便性を考えればやむを得ないでしょうか。
ここで、親切な駅員さんが、2000系のA編成とD編成が、桐原〜本郷間で離合することを教えてくれます。まあ、ちょっとした発車のズレですれ違いのタイミングが変わるでしょうから、そう上手くはいかないと思いますが(まして、今日はラストラン狙いの人も多いですし)、協議の結果、チャレンジしてみることにしました。

結果的に・・・。

本郷〜善光寺間ですれ違ってしまい、目標は達成できませんでしたが、沿線での良い記録が出来ました。駅員さん、本当に有難うございました。

そのまま徒歩で本郷駅へ。 何でも、ここは本郷ステーションデパートという施設があるそうです。

・・・!!
中古CD屋さんと、今日はお休みの英会話教室が頑張ってくれてはいますが、何とも閑散とした状態。駅に隣接するローソンに負けてしまったのかもしれません。ただし、この駅が凄いのは、ひょん君さん感嘆の「ゴミひとつ落ちていない!」ということ。
それどころか、改札口周辺も含めてホコリも殆ど無く、徹底的に掃除されていました。長野電鉄、恐るべし。さらに、この後に乗車した長野行きの3両編成も、座席は満員。立客も出る盛況ぶり(運転本数も多いのに・・・)。
屋代線こそ、残念ながら廃止になってしまいますが、長野線には、これからも頑張って欲しいものです。

さて、長野電鉄を堪能した後、快速「みすず」に乗車して松本駅へ向かいます。篠ノ井線を昼間に通過するのは初めてで、こんなに高い場所を通るとは思いませんでした。ぐんぐん高度を上げていきます。

姨捨駅付近。棚田にはうっすら雪が積もっています。今年の春は本当に寒い・・・。

さて、松本駅に到着。ここで「ひょん君」さんとお別れします。このまま引き続き鈍行で名古屋へ行き、そして新幹線で関西に戻って489系団体列車の往路の撮影を敢行されるそうです。
一方で私とゼニガタ所員は、まだ長野県を堪能。とりあえず大糸線のE127系を撮影しまして・・・。

こちら、松本電鉄に乗車します。3000系を撮影するのは4年ぶりですたい。
・・・と、記事を書いていて松本電鉄のホームページを見ていたら、なんと4月1日から諏訪バス、川中島バスと合併して「アルピコ交通」に社名を変更したとか。鉄道会社でカタカナの名前は、北近畿タンゴ鉄道に続いて2例目・・・?

さて、お目当てはこちら。新村(にいむら)駅です。
なんと1921(大正10)年に筑摩鉄道の駅として開業した当時の駅舎が残っているんです。このレトロな感じがたまらないですね。以前は、日本初の電車であるハニフ1(鉄道院デ968)が保存されていて、今は鉄道博物館で公開されています。

入口には筑摩鉄道の社紋が残っています。

さらにこの駅は、アルピコ交通上高地線の新村車庫を併設。

そして、3000系導入以前に活躍した5000系(もちろん元々は東急電鉄5000系)2両編成×1本が保存されています。こちらはホームからズームで撮影。

こちらは公道から撮影したものですが、なかなか綺麗に編成全体を収めるのは難しい・・・。ともあれ、非常に美麗な状態で保存されているのには頭が下がります。
さて、なんと10分程度の滞在で松本駅へ折り返していきます。
全線乗りとおしもやりたかったのですが、ちょっと行きたいところがありまして・・・。

今度は中央西線直通の313系に乗車。

事前に、先行する「ひょん君」さんから南松本駅にEF64 0番台がいるよ〜とメールを頂いておりまして、ホームからも撮影できる場所にいたので、われわれが乗車する電車の停車中に目にも留まらぬ電光石化の勢いで撮影。列車の本数が多いわけではないので、移動時間を無駄には出来ません。
EF65だとメジャーなこの塗装ですが、EF64だと本当に珍しい・・・。ましてJR貨物のEF64 0番台自体が希少種になりつつあります。

塩尻駅では停車時間に少し余裕がったので、ミニエコーことクモハ123を撮影。JR東日本所属車両は、この1両だけというマイナーな車両です。

そして我々は奈良井駅に到着。木造の駅舎で、これまた非常にレトロな雰囲気です。いつ頃からあるものでしょうか。

さて、駅前に出ると直ぐに古い町並みが広がっています。

こちらは中山道34番目の宿場町「奈良井宿」。

木曽路の難所である鳥居峠を目前に控え、旅人達の宿場として大きく栄えました。なんと、約1kmにわたって古い町並みが現在も残っているんです。

色々と古い町並みを見てきましたが、昔ながらの雰囲気をここまで色濃く残しているのは珍しい。

もちろん、重要伝統的建造物保存地区に指定され、今も多くの人がここで生活をしながら、古い町並みを活用しています。

その中で1軒だけ、洋風な古建築が・・・。特に解説はありませんでしたが、これは何でしょうかね。

宿場町の端には、高札場が復元されていました。

そして宿場町を抜けたところに、鎮神社というのがあります。本殿は1664(寛文4)年の建築。

線路を挟んで反対側にある駐車場には、C12 199号機が保存。1938(昭和13)年に製造され、戦前は山形機関区で活躍。戦後は飯山機関区を経て、1955(昭和30)年から木曽福島機関区に配属されて、この周辺で活躍。1974(昭和49)年に引退しました。
ご覧の通り、非常に綺麗な状態で保存されています。

それから、駅近くには木曽の大橋という木造の立派な橋があります。1991(平成3)年に架けられたものだそうで、樹齢300年以上のヒノキを使った贅沢な構造です。

ミニ錦帯橋って感じかな?と元・山口県民である私は思ったり。
この組み方が建築好きにはたまらん萌えポイントです。

さて、楽しく超濃密な2日間でしたが、いよいよ旅も終了。
ゼニガタ所員は、臨時快速「ナイスホリデー」に乗車されます。313系+311系の6両編成でした。

種別は単純な快速表示ですが、行き先に「ナイスホリデー」と書かれているのが特徴。珍しい表記ですね。

私は塩尻駅に戻り、乗り継ぎの時間があるので駅舎を撮影し・・・。

特にやることも無いので、上諏訪駅に普通列車で先行し、特急「スーパーあずさ」に乗車。偶然にもE257系特急「あずさ」との並びも撮影できました。

さてさて、見事な突発旅行でございましたが、巻き込まれた皆様、本当に有難うございました。まさか本当に来ていただけるとは思わず感謝感激です。今後ともよろしくお願いします。

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