2011年8月20日〜21日 末広橋梁とナローゲージほか愛知・三重の旅


本日は3週連続の裏辺研究所オフ会最終日を主催するために、愛知県と三重県へ。参加されたのはネオン所員、グロッグフロッグ所員、ゼニガタ所員、ロクマルサン所員、こうちゃん所員、205Turbo16さん。あと宴会のみ秩父路号所員が参加です。 では、新幹線に乗るべく小田原駅に向かうところからスタートし、まずは小田原駅で伊豆箱根鉄道大雄山線の車両を撮影します。こちら、5000系の第1編成で同系列の中では唯一の普通鋼製の車体です。

そして名古屋駅で少々撮り鉄します。

211系の10両編成。名古屋でもこんな長編成の211系が運用されていたとは。では、いよいよ旅のスタート。本日はグロッグフロッグ所員プレゼンツで、完全にお任せ状態です。

まずは関西本線に乗って四日市駅へ。ゼニガタ所員の車で移動を開始すると、踏切でいきなりDD51形牽引の貨物列車に遭遇。やはりDD51形は迫力がありますのう。

そして関西本線から分岐する、四日市港への貨物線に到着。

本日最初の目的地は、この末広橋梁。山本卯太郎の設計によって1931(昭和6)年に竣工したもので、日本では現役唯一の跳開式可動鉄道橋梁。国の重要文化財に指定されています。

お、橋が降りてきましたぞ!

ドッキング寸前の状態。

そして午前9時50分ごろ、ここをDD51形がセメント貨車を牽引して通過します。本日は、ここと三岐鉄道をセットで回るツアー客の皆さんもいまして、ギャラリーが賑やかです。

通過中のDD51形。

曇り空なのが残念でしたが、名古屋では強く雨が降っていたぐらいですので、ここでは雨が降っていないだけ有難い。大変良いものを見せていただきました。

・・・感動していましたら、この貨物線はカーブして我々の右手に出てくる構造ですので、先ほどの列車が間近を通過して行きます。というわけで踏切から1枚。

DD51形は貨車を切り離し・・・。

転線して単機で回送。

さらに太平洋セメントのディーゼル機関車DD45形(DD452)牽引の貨物列車までやって来ます。こんな車両があったとは知りませんでした。久しぶりに国内で全く知らない車両に出会うと感動ですね(笑)。

で、DD452牽引の貨物は、今度は先ほどのDD51形に牽引をバトンタッチして、反対方向に運転されていきます。というわけで、再び末広橋梁をわたる貨物を撮影できます。

いやはや、短時間でこれだけ見られるとは思いませんでした。大満足の四日市でございます。

さて、今度は桑名に移動して三岐鉄道北勢線に乗車します。軌間752mmのナローゲージの路線で、近鉄が運営していたものを2003(平成15)年4月1日より三岐鉄道が運営を引き継いだものです。

車内はこの狭さ。ロングシートですが、向かい合うとお互いの顔が良く見えます(笑)。

ちなみに、この後に乗った三岐鉄道三岐線の車両(軌間1067mm)だと、こんな感じ。スタッフ一同、思わず「広っ!」と言ってしまったほど。約1時間ほどの北勢線のたびの間に、すっかり一般的な車両の車内を忘れてしまってました。

こちらは蓮花寺駅。 てっきり設備がボロボロの良くも悪くもノスタルジックな路線を想像していたのですが、殆どの駅が綺麗に建て替えられていたり、リニューアルを受けていたりして、路線存続への意気込みが感じられました。素晴らしい。

スミマセン、あのう・・・。

東員駅では列車交換。

やってきたのは200系。元々は三重交通モ4400形電車として誕生したものです。何だかユニークな顔つきですね。

さらに楚原駅でも列車交換。乗っているだけのはずが、色々な駅で撮影が出来て満足であります。

住宅街や工場地帯を走行してきた北勢線ですが、末端区間でようやく田園風景に。

そして終点の阿下喜駅に到着します。

阿下喜駅もこのように立派に改築されており、非常に綺麗でした。

阿下喜駅は隣接して軽便鉄道博物館という施設が設けられており、修復を終えたばかりのモニ226号が鎮座していました。1931年に製造され、1977年まで北勢線、1983年まで近鉄の内部・八王子線で運転されていた車両で、四日市市の四日市スポーツランドで保存されていたものを譲り受け、3年かけて整備したそうです。

かつて沿線で使用されていたターンテーブルも保存されており、必見。 魅力タップリの北勢線でした。また乗りに行きたいなあ。 では、引き続きタクシーで三岐鉄道三岐線の終点、西藤原駅を目指します。

さて、北勢線を堪能した後は少し離れて並行する路線である三岐線の終点、西藤原駅へ向かいます。予備知識ゼロで来たので、いきなり保存車両が3両いたので驚きました。まず、こちらは中部国際空港埋立土砂輸送のために大井川鉄道から借入れた電気機関車いぶき502号機(輸送終了後は501号のみ返却され、こちらは静態保存)。元をただせば、大阪窯業セメントで活躍していた車両です。

こちらは三岐通運のディーゼル機関車DB25号機。

三岐鉄道創業時に新造された蒸気機関車E102号機。と、なかなか見ごたえがあります。

視覚的に面白い、レールの幅の展示もありました。そりゃ、北勢線の車両は狭いわけですわ・・・。

ちなみに西藤原駅は蒸気機関車と客車を模したものになっていました。真岡鉄道の真岡駅に比べれば小さいですが、しかし気合の入ったデザインです。

それでは三岐線に乗りましょう。今度は、西武鉄道701系を改造した801系に乗ります。

西藤原駅を出ると巨大なセメント工場が出現。工場萌えには素晴らしい景観ではないでしょうか。まあ、車内から撮る写真だと迫力が解りづらいですが。

途中、未改造のままとなっている西武101系とすれ違います。

そして丹生川駅で下車。

ここに貨物鉄道博物館が併設されていまして、かつての日本鉄道(現在の東北本線など)、さらに東武鉄道で活躍したイギリス製のB4形39号蒸気機関車を筆頭に、様々な貨車が展示されています。

いろいろな展示がありますが、中でも面白いのは変圧器を輸送するシキ160形。この大型で、車輪だらけの車体には萌えます。貨物鉄道博物館については、また機会を改めてご紹介するとしましょう。

ちなみに撮影中に、三岐線の車両が色々通過していきます。こちらは西武鉄道401系由来の101系。

さらにセメント輸送の貨物列車が電気機関車重連で通過していきます。全く時間を調べていなかったので、これは思わぬ大収穫!

そして丹生川駅より近鉄富田駅に向けて出発。

途中で、ここまで未撮影だった751系をズームで撮影してみました。西武新101系を改造したものですね。

終点の近鉄富田駅では近鉄とホームを共用。そんなわけで、西武と近鉄の並び・・・ということで(笑)。

そして近鉄四日市駅からは、再びナローゲージの路線を堪能します。まずは、近鉄内部線に乗車。住宅街の中を進んでいきます。

意外とあっという間に終点の内部駅に到着。

ここで雨が本降りになってきまして、だんだん撮影がつらいことに・・・。

さらに引き返しまして、今度は途中の日永駅から分岐する近鉄八王子線に乗車。

なんと、僅か一駅で終点の西日野駅に到着。元々はこの先、伊勢八王子駅まで延びていたのですが、1974年の豪雨による水害で廃止。路線名は、未だに「八王子」の名前を残しているようです。

それにしても、東京都の日野市と、その隣の八王子市に縁がある人間としては、なかなか興味深い地名でございました。

そして近鉄四日市駅より名古屋に戻ります。

ここで、関西旅行中の秩父路号所員を強制的に招集し、宴会とします。ハモ鍋など、大変おいしく頂きました。

宴会終了後に近鉄名古屋駅に行ってみると、15200系「あおぞらU」が!思わぬ収穫、最後までネタは尽きないオフ会でした。


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