2011年8月20日〜21日 末広橋梁とナローゲージほか愛知・三重の旅


裏辺研究所三重&愛知オフ会2日目。本日はオマケみたいなもので、私、ネオンさん、ゼニガタ、ロクマルサンさんとメンバーを減らして行動開始です。 ゼニさんとロクさんが乗ったことが無い、ということでリニモと愛・地球博記念公園(サツキとメイの家)と、ガイドウェイバスをメインに行き当たりばったりの行程でございます。うむ、なんだか氷川副所長と去年行ったときのコースに良く似ていますが、まあ良しとしましょう。 まずは、名古屋市営地下鉄東山線に乗って終点の藤が丘駅へ。入れ替え線(というのかな?)から出てくる車両を色々と撮影します。まずは5050形。

こちらは前面のブラックフェイスがなかなか独特なデザインのN1000形。

そして5050形と5000形の並び。じわじわと5000形は本数を減らしていますので、今のうちに撮影しておきます。

一旦引き上げた5000形の入線を撮影。

続いて反対に移動して、5000形の入線を撮影。

さらに5050形の入線も撮影します。それにしても、天気が悪いですなあ。雨が降らないかどうか心配です。

そして、リニモの藤が丘駅に向かいます。リニモも藤が丘駅が起終点で、地下鉄が高架である一方、リニモが地下駅だったりします。

藤が丘駅を抜けると、直ぐに地上に出て高架線を走ります。そして、猛烈な雨が襲ってきました。これでは、サツキとメイの家どころではありません。

・・・と、車内を見ていると「トヨタ博物館」の宣伝が。全く車には興味ありませんが、最寄駅である芸大通駅から近いようなので、雨宿りを兼ねて行ってみることにしました。これから紹介しますが、これが物凄い面白さで大正解でした。 ・・・と、その前に雨の中を行くリニモを芸大通駅でガラス越しに撮影。 前面のガラスで覆われて視界が非常に良く、そして適度に黒色で引き締めているデザインが実に格好いい車両ですね。

さて、館内に入ると最初に現れたのがトヨダAA型(*注:トヨ「ダ」です)。1936年9月に発表された、トヨタ初の乗用車。展示されているのは、トヨタ自動車(株)の創立50周年を機にエンジンを含めて忠実に再現したレプリカです。 これから色々なトヨタの車を見ていくことになるんでしょうね。 ・・・と思っていた自分が大間違いでした。2階に上がります。

まずはロールスロイス 40/50HP シルバーゴースト(1910年・イギリス)。高級車の傑作で、幽霊のように静かでスムーズな走行性と塗色が名前の由来です。 というわけで、なんと自動車黎明期からの世界各国の自動車を見て周る展示でした(3階はトヨタを中心として日本の各メーカーの車の展示)。JR東日本やJR東海の博物館のように、殆どが自社の車両がメイン、というわけではないようです。ということで、とにかく1つ1つが新鮮。じっくりと見て周ることにしました。 ここで紹介するのは一部ですが、とにかく膨大な量でした。

スタッツ ベアキャット シリーズF(1914年・アメリカ)。スタッツは、アメリ力のスポーツカーを語る上でなくてはならない存在で、このベアキャットは、多くのレースで勝利を収めたスタッツでもっとも有名なモデルだそうです。

次のフロアで特別展で「はたらく自動車」というのをやっていて、実は当初はこれが目当てだったのですが、常設展の凄さに、一同、完全にどうでもよくなっていました。

何しろ、この展示数・・・。これでもワンフロアです。

シボレー シリーズ490(1918年・アメリカ)。フォード社のモデルTに対抗したもので、独特な運転技術を要するモデルTの遊星ギアに対して、日常には使いやすい一般的な3段ギアボックスを採用しました。

キャデラック モデル サーティ(1912年・アメリカ)。電気式ヘッドライトを標準装備したほか、6Vバッテリーを痛めることなく、瞬間的に24Vのパワーでモーターを回す新しいタイプの電動始動機を搭載したのが特徴。

イスパノスイザ 32CV H6b(1928年・フランス)。第1次世界大戦でフランス空軍の主力エンジンを手がけた経験から、世界初のサーボ付き4輪ブレーキやOHCヘッドを持つ軽合金エンジンなど進歩的な航空機技術を導入した車両。

デイムラー タイプ45(1920年・イギリス)。著名なコーチビルダーによる豪華なボディ架装と大排気量のスリーブ・バルブ・エンジンによる静粛な走行が特徴の高級車。この車はインドの藩王(マハラジャ)が使用していたもの。

デューセンバーグ モデルJ(1929年・アメリカ)

流線型の流行、という展示の中にあったバーリントン・ゼファー(模型)。実車はアメリカで1934年に登場し、現在はシカゴ科学産業博物館に寄付され、展示されています。なんというか、鉄仮面!

リンカーン ゼファ シリーズHB(1937年・アメリカ)

コード フロントドライブ モデル812(1937年・アメリカ)

そして、ほかにもさまざまな展示がある中で一気に戦後に飛んで恐縮ですが、こちらはキャデラック エルドラド ビアリッツ(1959年・アメリカ)。

ご覧下さい、この凄まじいデザインの後部。V8、6.4リッター345馬力エンジンを搭載し、全長は約5.7m。いやあ、惚れ惚れします。

オースチン ヒーレー スプライト(1958年・イギリス)。イギリスでは「カエル目」、日本では「カニ目」として親しまれた、大変ユニークなデザインのスポーツカーです。

まだまだ2階の展示は盛りだくさんですが、続いて3階をご紹介します。

フジキャビン 5A型(1955年・日本)。これは面白い形状ですね。

日野 コンテッサ PC10型(1961年・日本)

プリンス グロリア スーパー6(1964年・日本)

トヨペット コロナマークII RT62型(1968年・日本)。コロナとクラウンの間の位置づけで、マークUの由来は、ジャガーMk−Uなどのような英国車のモデルチェンジやグレード変更によく使われる方法を採用したものだそうです。

これは私でも知っています、トヨタ 2000GT MF10型(1968年・日本)。ロングノーズの均整がとれたスタイリングやバックボーンフレーム構造、6気筒ツインカムなどが特徴。

マツダ コスモスポーツ L10B型(1969年・日本)。491cc×2の小排気量ながら、レシプロエンジンの2リッタークラスをもしのぐ128PSの出力を発揮、圧倒的な高性能が特徴です。

トヨタ カリーナED ST160型(1985年・日本)。

ユーノス ロードスター(1989年・日本)。マツダが一大ブームを起こした名車。 ・・・などなど、一般者から高級車まで展示されていますが、機会を改めてご紹介するとしましょう。

ちなみに新館では、先日の江戸東京博物館の展示(実車)が撮影禁止で涙を飲んだ(?)、円太郎バスの模型もありました。それにしても、本館で物凄い量の展示を見た後、新館でも凄い量の自動車を見た時には驚きました。

フォードA型(1929年)ですが、これは日本の横浜工場で生産したもの。主にタクシー(円タク)として使用されました。

2000GTのトライアル車(1966年)もありました。 展示は全部撮影しております。ご紹介できるのはいつになることやら(爆)。

そうそう、屋外には愛・地球博で使われたIMTSという電波磁気誘導式のバス(新交通システム)も展示。万博で見て以来、久しぶりに出会うことが出来ました。面白いと思うのですが、諸般の事情により実用化できなかったのが残念です。 せめてデザインだけでも転用を・・・。

その向かい側には、一気に時代をさかのぼってボンネットバスも展示。 いやはや、大満足の展示ばかりでした。ちなみに、ロクマルサンさんのブログでも紹介されていますので、合わせて見ていただけると色々な車をより堪能できると思います。

さて、トヨタ博物館を見た後は、愛・地球博記念公園にある「サツキとメイの家」に行きます(去年も氷川副所長と行きましたが・・・)。言わずと知れた、「となりのトトロ」に登場する草壁家の住宅を忠実に再現したもの。 当日に窓口でチケットを買えば30分おきに開催されるコースに参加することで、見学することが出来ます。 さて外観ですが、草壁家は昭和30年代の住宅を再現しており、建築様式としては、和風の住宅を基本に洋風の部屋を設置した和洋折衷の雰囲気が昔の住宅らしさを感じさせてくれます。

室内は撮影禁止ですが、外からは撮影可能。書物などが散らかった書斎もそのまま再現。

何の変哲も無い和室と思いきや、中央の丸窓がまた趣のある雰囲気。

台所も現在の水道水ではなく、水をくみ上げる方式。

こちらは井戸ですね。井戸も最近では、なかなか使用しているものを見る機会がなくなったような気がします。

劇中、ちびトトロが出てきた穴。

続いてリニモに乗って終点の八草駅へ。

そして愛知環状鉄道に乗り換えます。この特徴的な塗装も・・・。

こちらのシンプルなラインカラーに変更が進んでおり、個人的には大変に残念。さて、このまま高蔵寺まで行ってJR中央線に乗り換え、大曽根駅で下車するのでした。それでは、次回に続く・・・。

イベント盛りだくさんの三重・名古屋オフ会もついに最終行事。最後に、名古屋ガイドウェイバス「ゆとりーとライン」に乗って大曽根〜小幡緑地を往復します。

終点付近(川村〜白沢渓谷)では高速道路の上を走行する名古屋ガイドウェイバス。とりあえず、終点の小幡緑地駅の風景から御案内しましょう。

最初は小幡緑地駅から一般道に出るまでを撮影。

この段階ではガイドレールを走行しながら、降りてきます。

そしてここがガイドウェの終端。

直ぐには一般道に出ないで、構内を少し走ります。



ここから一般道を走行します。

引き続き、今度は一般道から小幡緑地駅に入るバスを見ます。





ガイドウェイ部(ガイドレール)をトレース走行するための車輪が出ています。

バーが上がり、小幡緑地駅に入っていくのでした。 では我々もガイドウェイバスに乗って戻ることにしましょう。

早速住宅街の上を走行開始。

隣の白沢渓谷駅を出ると高速道路(東名阪道)の上を通過し、引き続きかなりのスピードで飛ばしていきます。

守山市民病院駅。

ご覧のようにアップダウンが意外と激しいのが特徴。乗っていると非常に面白いです。さて、この守山〜砂田橋間で矢田川を渡り、90度近く曲がります。

砂田橋駅の手前にて。

ナゴヤドーム前矢田駅。

そして終点の大曽根駅に到着。これにて、ガイドウェイバスの旅は終了です。 この後、名古屋駅前に出て地元の料理をたらふく食べ、今回の旅を〆としました。

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