2011年12月4日 上田電鉄と長野電鉄屋代線へ


ゼニガタ所員と私の間では、お互いの旅行の誘いは原則として断らない、という暗黙のルールがありまして、今のところ3年間で100%の出席率を誇っております。 というわけで、例え旅行の4日前にゼニガタ所員から長野行きを誘われた所長さんとしては、つい1週間前にゼニガタ所員を鳥取に呼びつけたこともあって、断るわけにはいきませんでした。 というわけで、長野旅行の始まり。

まずは東京駅でE2系「やまびこ」と「あさま」の並びを撮影。これから東北新幹線はE5系に統一されますし、長野新幹線(北陸新幹線)もE7系投入だそうで、少なくともこの2種類の塗装の並びは近いうちに消えるかもしれません。

さて、本日は富士山が実に見えます。写真は埼京線の駅で言えば中浦和〜南与野間ですが、ここからもクッキリと見えるとは思いませんでした。結局、新幹線が大宮を出てからも熊谷に着く少し前ぐらいまでは見えていましたね。 各地に「富士見」という地名がありますが、高い建物が無かった時代には、関東の各地から富士山が良く見えたんでしょうね。

さて、ゼニガタ所員との合流ポイントは上田駅に設定していたので、合流までの間に「しなの鉄道」の115系を撮影。

そして合流後はレンタカーの中でギャーギャー騒ぎながら上田電鉄の別所温泉駅へ。丸窓電車として有名なモハ5250形5252号の外観を見ます。以前は2両ありましたが、1両を別組織へ譲渡し、残ったこの車両を綺麗に修繕しました。 しかし場所柄、足回りがよく見えないのは少々残念? 屋根も無いと、またボロボロになるのでは・・・。

そして付近で7200系を撮影します。逆光なのが残念でした。

既に日本の旅コーナーで紹介しましたが、久しぶりに安楽寺の八角三重塔を見学。鎌倉時代の建立で国宝に指定されています。いやはや、鎌倉時代とは。そして、日本ではあまり見られない独特の形状ですね。 色々な建築を見てきましたが、特に好きな建築の1つです。

続いて別所温泉から車で少し行った場所にある、私立「さくら国際高等学校」に保存されているモハ5251号を見ます。こちらが、別所温泉駅から移設されたもの。 修復はこれからするのかな?と思いますが、とにかく近くで保存が継続されて良かったです。

ちなみにこの高校は2005年に通信制(単位制)の学校として誕生したもので、旧西塩田小学校を保存しています。木造校舎は久しぶりに見ましたが、味があって実にステキな雰囲気です。

ちなみに、このモハ5250形はもう1両以前から保存されています。上田電鉄下之郷駅から車で10分ほど行った場所にある長野計器丸子電子機器工場に5253号が保存されているのです。

社員の方が詳しい説明をしてくださり、大変有意義な見学でした。ボロボロだった車両は、社内のスタッフで徹底的に修復したそうです。

この会社、実は我々鉄道ファンにも非常に関係のある会社で、JRと私鉄の鉄道車両の圧力計でトップシェアを誇っています。もちろん、海外にも輸出。

このマークにピンと来たら・・・ということのようです。運転台を見る機会があれば、ぜひ探してみましょう。こういう凄い企業が地方で頑張っているのは素晴らしい。 円高などで経営環境は厳しさを増していますが、何とか工場が海外移転にならないよう祈念しております。

それから速報でお知らせしましたが、上田市内の「夢ハウスあずさ号」さんへ。定休日とは知らず、訪問できませんでしたが、とりあえず外にある車両だけ撮影させていただきました。

で、色々なものが盗まれてしまっており、大変残念な状態。犯人、捕まらないものでしょうか・・・。

続いて戸倉駅へ。169系トップナンバー編成を公道から撮影します。 湘南色編成は帰りに気がつきましたが、駅から少し離れた場所にある留置線の奥にいました。ここのところ休日はお休み、平日も夕方ラッシュ時の僅かな運用しか就いておらず、なんとも勿体無い・・・。

さて、長野市内に入った所長一行。次なる目的地は長野総合車両センターのあるJR北長野駅周辺に狙いをつけます。とりあえず北長野駅に行ってみましたところ、なんと東海道線の211系と京浜東北線の209系が並んでいるではありませんか。 ・・・未だに京浜東北線カラーの209系が撮影できるとは思いませんでした。 で、そこを信越本線の115系が入線してきたので、一緒に撮影。

次のポイントに向かおうとしましたところ、何やら見慣れぬ塗装の車両がやってきたので撮影したら、偶然にもキハ40系ジョイフルトレイン「風っこ」による臨時快速「いいやま風っこ」でした。 この車両は初めての撮影でして、これなら別のポイントを探しておくべきでした。 まあ、撮れただけ良しとします。

ついでに211系を別の場所から撮影。方向幕は「東海道線」。

そして少々南下して長野総合車両センターのメイン部分に到着。公道から115系訓練車が撮影できました。これも初めて撮影するもので、良い収穫です。

しかし、さらに驚きなのがコレ。253系にEF63×2に485系「かもしか」色。 EF63形は長らく放置中なのでしょうが、まだ何か活用する予定はあるのでしょうか?

そして線路を渡りまして反対方向から望遠で撮影すると、この組み合わせ。

いやはや、なんだか模型のような状態です。そのまま鉄道博物館にして欲しい。 485系もボンネットは保存されていますが、貫通型や非貫通型は保存されていないだけに、このままJR各社からただ消え去るだけなのか気になるところです。

つづいて長野電鉄の撮影と乗車に向かいます。有名な村山橋を通過しますが、旧来の村山橋は鉄道と自動車の組み合わせが見事に撮影できたものが、新しくなってからこのように大きなフェンスが橋の入口手前からも出口の少し先もしっかりと付けられ、撮影不能になっていました。 安全のためなので致し方ないですが、撮影名所が・・・。

さて、須坂駅に到着し遅めの昼飯を近くの食堂で食べた後、駅構内で少々撮影。まずは253系・・・じゃなくて2100系の構内入換えシーンを。やっぱり、この塗装のほうがしっくりときますね。「日光」「きぬがわ」用は派手すぎる・・・。

2000系D編成は構内でお休み中。

こちらは相変わらず。事実上の保存車ですねえ。

引退した2000系A編成もそのまま。これも、ずっとここにいるのかもしれません。

それでは、3500系に乗車して屋代線に乗ります。来年4月1日付で廃止ということで、しっかり堪能しておかねば。何度か区間ごとに乗ったことはあるのですが、全線乗り通しは初めてです。

もっと鉄オタ集結かと思いきや、時間帯もあるのか車内も沿線も含めて殆どいない状態。お客さんもそれほど多くは無いので、気ままに前面展望しながら屋代線を全線乗り通してみました。



松代〜象山口間前面展望。

終点の屋代駅付近では、しなの鉄道の線路と並走。3線区間になっていて、ちょっと都会のような雰囲気がします。

そしてラストの屋代駅。ゼニガタ所員は明日も休みとのことで、このまま須坂駅に折り返していかれました。楽しい時間というのはあっという間に過ぎるもので、本当に有難うございました。今度こそ「来年も宜しくお願いします」。
で、その屋代駅発車シーン。

私は上田駅への、しなの鉄道乗り継ぎまでの間、色々撮影。 こちらは屋代線ホームですが、「やしろ」だらけ・・・。

屋代線ホームを、しなの鉄道ホームから。廃止後は、撤去・・・でしょうね。

しなの鉄道構内には169系が3連×1本いました。塗装も劣化してきていますし、少なくともこの編成の先行きは大変厳しそうです。

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