2013年2月2日〜4日 出水のツル、鹿児島交通跡と熊本城へ


2月3日から4日にかけては、南さつま市の旧加世田市エリアの民宿で一泊。ところがこの日の朝は大雨が降る状況。とりあえず車で南九州市知覧の武家屋敷群を見に行きますが・・・。

見所である庭園を堪能できるような状況ではなく、とりあえず雰囲気だけ撮影して退散することにします。一瞬、雨が弱まることがあるので、「お、そろそろ雨が上がる・・・?」と期待した途端に、また土砂降りの繰り返し。 私は知覧にはデューク所員と行ったことがあるので構わないですが、ゼニガタ所員と馬藤所員は初めての訪問だったとのことで、ぜひ御紹介したかったです。

さて、知覧の市街地の西端に鹿児島交通(南薩鉄道)知覧線の知覧駅があったそうで、残念ながら正確なポイントは特定できませんでしたが、1965(昭和40)年に廃止になったにもかかわらず、未だに線路跡が明確でした。

そして加世田に戻り、鹿児島交通の加世田バスターミナルへ。ここは、1984(昭和59)年に廃止された、鹿児島交通枕崎線の加世田駅の跡なのですが、ここで保存されている4号機関車とDD12形ディーゼル機関車が塗り替えたばかりとのことで、撮影に来た次第です。雨も今度こそ上がった模様。

DD1201号機もピッカピカ!

反対方向からもう1枚。

そして、バスターミナルで入場券を購入し、かつての石造の倉庫を転用した南薩鉄道記念館を見学します。

かつて駅で使われていた改札口の部品を転用したものでしょうか?

こちらは車両の座席の一部?

廃止時の写真を含めて、様々な写真や資料が展示されています。

廃止時に使用したヘッドマークに・・・なぜかJR東日本の253系などJR車両のNゲージ?なぜ展示しているのか、よく解りません。

他にも様々な展示があり、かなり見応えがあります。

外にはこんなのも・・・。

また、かつて近くで屋根つきで展示されていた他の保存車両たちは、今はバスの車庫に入れられています。許可を得まして、撮影することが出来ました。まずは、キハ100形103号。国鉄キハ07形の同型車で、鹿児島交通の自社発注車です。

さらに2号機関車に・・・。

1号機関車、さらにディーゼル機関車(?)もいました。なんとも肩身が狭そうな状態で保管されていますが、いつか日の目を見る日は来るのでしょうか?ともあれ、鉄道事業廃止後も、これだけの車両を自社で保管しているというのは感動的です。

かつての加世田駅構内は、今でもバスの拠点として広々としています。

近くには廃線跡がハッキリと残っています。こちらは伊集院駅方面から加世田駅を眺めた状態。

こちらは伊集院駅方向。線路さえあれば、今にも車両がやってきそうです。

さらに永吉駅跡へ。

こちらはホームが残っており、往時の雰囲気抜群。

永吉駅を紹介するパネルが平成23年2月に鹿児島県によって設置され、往時の姿と比較することができます。

情報量はかなり多く、大変勉強になりました。

そして終点の伊集院駅に到着。JR鹿児島本線と接続していました。

今は車の駐車場になっている部分が、鹿児島交通のホーム跡。駅舎側だったので、ホーム自体はハッキリと残っています。

さて、駅前には戦国大名である島津義弘の躍動感溢れる銅像が。

さらに近くに城山公園があるのですが、なんと戦国時代初期の島津家の本拠「一宇治城」でした。島津貴久が1550(天文19)年に鹿児島に移るまで使用したそうで、フランシスコ=ザビエルが島津貴久に謁見したのは、この城だったとか。 上まで登ってみたい・・・ですが、足が確実に疲れそうなので断念。

そして薩摩川内市でレンタカーを返却し、JR川内駅へ!

駅前には万葉集の編さん者の一人で、歌人である大伴家持の銅像が。なんで鹿児島に大伴家持?と思ったところ、薩摩守だった期間があったそうです。そして、この薩摩川内市は、古くは薩摩国の国府が置かれていた場所とのこと。

そして新幹線で熊本に向かうのですが、在来線ホームを見たところ、黒いDE10形とSL人吉用の50系客車が停車中。なぜ川内に?と不思議に思いながらも、黒いDE10形は初めての撮影なので、ありがたくゲットします。どうやら、アラウンド・ザ・九州号の試運転だったようですね。

熊本駅に到着し、在来線の発車案内を撮影。3月改正で消える、快速「豊肥ライナー」の文字を記録しておきます。が、この時点では「くまもとライナー」が消えると勘違いしており、肝心の車両の撮影を忘れるという・・・。

そして上熊本駅で下車し、熊本電鉄5000系ケロロ軍曹ラッピング車を撮影。漫画もアニメも途中から見ていなかったのですが、これを見ていたら懐かしくなり、久しぶりに漫画を買いたくなってきました。

ところで、熊本でのケロロ軍曹の認知度は・・・??

さて、熊本市電の上熊本から市電に乗り、熊本城に向かいます。

熊本城も何度も行っていますが、ゼニガタ所員、馬藤所員は初訪問。何度見たって個人的には感動できる城なので、私もお付き合いします。

復元された本丸御殿は、相変わらず立派。

また、初代のデジカメでしか撮影していなかった門や櫓もあるので、この機会にしっかりと撮影しておきました。

そして市電で熊本駅に戻りますが・・・遅い。信号に引っかかる、お客が多くて乗降に時間がかかる・・・。予定していた新幹線に、ギリギリ乗れたのが奇跡でした。

何はともあれ、熊本を後にします。そして、新幹線で博多へ行き、カジボー所員へ新年のご挨拶。安くて美味しく、揚げたてが次々と出てくる天ぷら屋を御紹介いただいて舌鼓を打ち、この3日間の旅行を〆ます。

羽田空港までは機材変更で久しぶりにボーイング747に乗ります。しかも、予定より20分以上早く到着。そんなこともあるんですね〜。

↑ PAGE TOP