2021年12月23日 スカイツリー、東武博物館と浅草寺を歩く


職場の人たちと話していたら、偶然にも私を除いて誰もスカイツリーに行ったことが無い・・・ということで、みんなで登ってみることに。私も開業当初に行ったきりだったので、久しぶりです。


1階を歩くとスカイツリーの小ネタが掲示。こちらは地上450mの天空回廊にあるトイレの汚水を下に流す際に、減速する工夫が紹介されていました。


さて、まずは地上350mの展望デッキに行くと、江戸一目図屏風が展示されていました。これは江戸時代の絵師、鍬形恵斎によって描かれたもので、スカイツリーからの眺めと対比ができます。

続いて地上450mの天空回廊へ到着すると、この日はアニメ「鬼滅の刃」とコラボ中ということで、主要キャラクターたちがお出迎え。

禰津子が入っている木箱が再現されていましたが、これを背負うのは大変そうですね〜。

さて、地上450mを歩きます。日当たりが良好すぎて真冬でも暑い!

スカイツリーから撮影する東武亀戸線。

こちらは東京ドーム周辺。

上野公園と国立博物館。


浅草寺。


北千住駅周辺。高層マンションの下に広がるJR貨物の隅田川駅が目立ちます。

続いて東武鉄道に乗車し、東武博物館へ。クリスマス時期ということで、各地に装飾がされています。さて、こちらはB1形5号蒸気機関車 【東武鉄道記念物】。1898(明治31)年製造。東武鉄道が1899 (明治32)年の開業のために、イギリスのべヤーピーコック社から購入した蒸気機関車12両のうちの1両。開業当時の姿で保存されています。下今市〜鬼怒川温泉間で毎日、SL列車が運転されていますが、流石にこれを今後復活させることは・・・?


こちらはサンタクロースが取り付けられた、デハ1形5号電車 【東武鉄道記念物】。1924(大正13)年に浅草(現・とうきょうスカイツリー)〜西新井間の電化に伴い登場。東武鉄道で最初に投入された8両の木造電車ののうちの1両で、日本車輌東京支店で製造された16m級の車両。


5700系5701号電車。1951(昭和26)年製造。戦後最初に新造した日光・鬼怒川線特急車で、前面の飾り金の形から“ネコひげ”の愛称で親しまれました。1960(昭和35)年、貫通扉付(後述する5703号と同タイプ)に改造されて1991(平成3)年7月に廃車されますが、2009(平成21)年に東武博物館で保存された際に原型顔に復元されています。

展示当初はこのように膜構造の屋根が架けられていたはずなのですが、どうしちゃったのでしょうか。

ED10形101号電気機関車。東武鉄道最初の電気機関車で、1928(昭和3)年にイギリスのイングリッ シュ・エレクトリック社で製造。1972(昭和47)年に近江鉄道へ譲渡されましたが、2009(平成21)年に東武鉄道へ里帰り。近江鉄道では保存していた電気機関車を譲渡車を除き解体したので、東武に戻ってきてよかった…。

5700系5703号電車(カットモデル)。



キャブオーバーバス。1951(昭和26)年、富士重工業で製造(エンジンは日産)。運転席をエンジンの横に配置したキャブオーバーバスで、1965(昭和40)年頃まで活躍しました。

こちらはスカイツリーをはじめ、関東平野をイメージした横14m奥行き7mの大パノラマのジオラマ。


こちらは駅改札の再現。今となってはレトロな雰囲気?

外観は館外からの撮影となりますが、1720系1721号電車。1960(昭和35)年9月にナニワ工機で製造。日光・鬼怒川温泉への特急電車として長く活躍しデラックスロマンスカーの愛称で親しまれました。スペースの関係で、車体が半分程度になっているのが勿体ない!


日光軌道203号。1954(昭和29)年4月に汽車会社東京支店で製造。2車体3台車連接式の路面電車で、1968(昭和43)年に廃線になるまで日光内の足として活躍しました。それにしても、屋外展示なのにこれだけ美麗な状態を保っているのは素晴らしいですね。

さて今度は浅草寺へ。東武博物館ではクリスマス気分ですが、こちらは一足早く正月モード。実際の正月時期は大混雑状態で、こんなゆったりと写真は撮れないかも・・・。 さて、上写真は宝蔵門。東京大空襲によって燃えた仁王門(山門)を1964(昭和39)年再建。寺宝を収納することになり、現在の名前に改められました。


本堂は1958(昭和33)年の再建。

スカイツリーと五重塔。五重塔は1973(昭和48)年築で、元々は1648(慶安元)年に徳川家光が造らせた五重塔がありましたが、1945(昭和20)年に戦災で焼失しています。

空襲などで多くの伽藍を焼失した浅草寺ですが、古建築もいくつか残ります。こちらは浅草神社拝殿 【国指定重要文化財】。本殿、幣殿とも1649(慶安2)年築。江戸幕府第3代将軍徳川家光が建てさせたもので、本殿と拝殿の間に幣殿(石の間)を設けた、権現造と呼ばれる構造。

ピカピカの状態の、浅草寺二天門 【国指定重要文化財】。1618(元和4)年築。元々は同年に浅草寺観音堂の西南に建てられた東照宮の随身門でしたが、東照宮はこの門を残して1631(寛永8)年と、1642(寛永19年)の火災によって消失。残されたこの門は、明治元年に現在の名前になりました。

こちらは雷門の向かい側にある浅草文化観光センター。2012(平成24)年にできたもので、なんとなく既視感のあるデザインだなと思ったら、隈研吾建設都市設計事務所の設計でした。

東武鉄道の浅草駅も忘れてはいけない名建築。1931(昭和6)年10月に関東初の本格的な百貨店併設のターミナルビルとして建築されたもの。外観は1974(昭和49)年にアルミ製の外壁が取り付けられるなど改変が加えられましたが、東京スカイツリー開業を契機に、2012(平成24)年5月に建築当時の姿に復元され、新たな浅草のシンボルとして再生しています。一方で開業当初から「浅草松屋」の文字が大きく掲げられていましたが、フロアの縮小に伴い、かなり小さい扱いに…。

浅草駅の前には神谷バー本館 【国登録有形文化財】があります。1921(大正10)年築。鉄筋コンクリート造6階地下1階建の建築で、正面の三連の半円アーチ窓が特徴的です。

帰路に上野駅に行くと、巨大なクリスマスツリーとパンダ親子が出迎えてくれました。

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