○林原自然科学博物館 ダイノソアファクトリー/撮影日:2004年2月14日(土)
 馬藤所員と松戸副所長と、お台場のビックサイトに行く・・・はずが、まあ結論から申しますと行くには、行ったんですけど、まず私がJR中央線中野駅〜高円寺間で発生した沿線火災の影響で電車が足止め。凄いです、ホントに線路の直ぐ脇の民家が萌えています・・・いや、燃えています。

 で、馬藤所員は集合時間を間違えたあげく、乗車した京王電鉄の電車が人身事故。そして松戸副所長は熱でダウンし、本日はお休み。いやあ、最初からで幸先(さいさき)が良いです。

 ・・・もちろん皮肉ですよ。こういう冗談が通じない人も多いみたいですが。

 さて、沿線火災の方は復旧しましたが、馬藤所員が足止め喰らっているので、中野駅で営団地下鉄をまた撮影。左、左上の写真を見てください。このマークがどんどん消えていっております。興味がない人には「それがどうした」、ですが、営団が民営化されて発足する、東京地下鉄の新マークに変わってしまう前に、記録しておこうと考えるのは、自然な発想じゃなくて?(笑)。
 それから新宿駅に着いたものの、馬藤所員が来る気配もないので山手線を撮影。こちらも、古い方の山手線の電車は今年か来年には消えてしまうので、新旧の組み合わせで撮影。いつの間にか大幅に数を減らしています。

 ちなみにこの時、駅員のマネをやったり、意味もなく新聞を叩いている馬鹿が・・・馬鹿といったら失礼な方なのかもしれませんが、とにかく変わった方がいました。病気かもしれないので、その際には何ともしがたいのですが、ただの馬鹿だったら、「鉄道マニア」と見られてしまう可能性があり、また鉄道ファンの印象を悪くするので、本当にやめて頂きたい。
 で、やっと着いたビックサイト。
 何を見に行ったかと申しますと、第28回地球環境とエネルギーの調和展というもの。環境問題も私の興味のある分野であります。で、意気揚々と入っていったのですが・・・。まあ、基本的には企業向けと申しますか、ビルの省エネがメインでしたね。どこも似たり寄ったり。ちなみにJR貨物は、「貨物輸送はこんなに地球環境によい」、JR東海が700系「のぞみ」の自慢でした。

 唯一、ビックカメラが「省エネ」らしいエアコンを販売・展示していたのが、特徴的。もちろん、良い意味ではなくて絶対何かを勘違いして出展しています。もちろん、ビックカメラのテーマ曲もかけていました。
(左は断熱体感ハウス)
 そう言うわけで期待はずれだったのですが、それでも面白かったのがリフォーム関連。特に、断熱材の最前線を見せつけられました。写真だと何のことか解らないと思いますが、快適な住環境の実現へ、技術が昔にくらべて大幅に進んでいますね。

 後は出口の部分に燃料電池車や、ハイブリッド車等が展示。
 左はかなり面白いデザイン・・・。

 一般人や企業には「省エネ」「地球環境に優しい」というよりも、「格好が良い」「コストが安くなる」という言って売り込んで普及していく方が現実的かもしれませんね。
 環境展を見た後、りんかい線国際展示場駅の横にあるパナソニックセンターへ。この中に、おそらく最近オープンした「パナソニックデジタルネットワークミュージアム『林原自然科学博物館 ダイノソアファクトリー』」・・・つまり、恐竜の博物館へ行ってきたわけです。

 林原というのは、岡山県岡山市に本社を置く企業なのですが、学術的な調査を大変よく行う企業でして、特に恐竜はゴビ砂漠で調査を行っております。

 ここでは、そこでの発掘の様子を紹介したり、色々と収集された化石をレプリカも交えながら、多数展示。どうせ、子供向けの小さな設備だろうと思いきや、その展示量には驚きました。ま、詳しくは公式HPをご覧下さいませ。(*注:2006年5月14日に閉館いたします)
 で、写真も撮って良いという太っ腹な場所で、おかげさまで原稿に使える新鮮な素材を多数頂くことが出来ました。しかしそれよりも、化石の見方だとか、調査発掘の方法だとか、学芸員による実際の体験談紹介だとか、本当に実に解りやすく詳しく・・・というと我々のHPの理念ですが、実に素晴らしい解説付きです。

 ちなみに解説は、パネルによる解説ではなく、PDAという情報端末装置を手渡され、イヤホンから学芸員の解説が流れます。また、テレビ画面にタッチして、映像を見ることになります。
(左写真:プテラノドン)
 なにより、化石研究のプロセスを見ることが出来るという発想は、素晴らしい。恐竜マニアで、恐竜についてだけは「文句が多くて、うるさい(笑)」馬藤所員も納得の博物館です。

 ぜひ、お台場にお立ち寄りの際は行かれると良いと思います。値段は500円。十分、元は取れます。良質な博物館の見本です。
 最後にこちらは、ティラノサウルス。
 肉食恐竜の代表格で、化石からもその迫力が伝わってきます。

 それにしても、この林原ってグループは面白いです。元々は、明治16年に岡山の旭川のほとりで創業された水飴製造業“林原商店”が発祥だそうで、そこから「糖」を中心とする食品や生物化学の研究を本格的にスタートし、多大なる業績を上げている会社です。いやあ、尊敬しますね。