○日光東照宮と日光田母沢御用邸記念公園/撮影日:2006年6月4日(日)
 今日の撮影雑記は、特急「日光」で行く日光東照宮の旅 です。
 同行するのはデューク所員と水澄所員。このうち水澄所員、仕事の都合で明日から山口県で勤務とのこと。さっさと帰らないといけないというのに、日光にまで連れ出すという裏辺所長はなんという極悪人なんだ。ええ、ですから日光東照宮で罪を悔い改めてまいります。

 さて、まずは「せっかくの休日」だというのに、今日も・・・ていうか昨日よりさらに早く、午前5時起床。
 藤沢駅より湘南新宿ラインに乗車し、新宿駅で上写真の特急「日光」に乗車します(午前7時12分発)。この列車、御存じない方のために紹介しますと、2006年3月に誕生した新しい特急列車。注目すべきは、途中から東武鉄道に乗り入れて、東武日光駅へ行くのです。

 それまで、日光に行くには基本的に浅草まで行って、そこから東武鉄道の特急「けごん」で行くか、東北新幹線で宇都宮へ行き、そこからJR日光線で日光駅へ行くかどちらかだったので、非常に便利な選択肢が1つ増えたことになります。もっとも、これまで東武鉄道と熾烈な日光輸送を繰り広げてきた国鉄(→JR)にもプライドがあるのか、今のところ1往復だけの運転と、ちょいと不便。その代わり、日光ではなく鬼怒川温泉へ向かう特急「きぬがわ」「スペーシアきぬがわ」は、東武鉄道との共同運行で計3往復あります。

特急「日光」方向幕

(大宮駅)

これから乗り入れていく東武鉄道線を横に臨む。
(栗橋駅)

JRの車両に乗りながら、東武鉄道のホームからJRの車両を臨む。
(東武鉄道 栃木駅)
 新宿駅を発車した特急「日光」は、池袋、大宮と停車し東北本線(宇都宮線)を走行。
 そして栗橋駅で運転停車(客扱いはしない)。ここで東武鉄道の運転手、車掌にバトンタッチし、新設された連絡線から東武鉄道へ入っていきます。そして、栃木、新鹿沼、下今市と停車していくのですが、栃木駅はJR栃木駅と併設されているため、JRの特急列車がJRのホームではなく、東武鉄道のホームに止まっているという、不思議な経験が出来ます。え、どうでもいい?

撮影場所不詳・・・すみません。

(東武日光駅付近)

(東武日光駅付近)

(東武日光駅)
 そしていよいよ東武日光駅へ到着。直前にはJR日光線と並走の上、さらにオーバークロスするという芸当まで見せてくれます。なるほど、こういう位置関係だったのかと、来て見て初めて知る新事実。というわけで、9時8分に到着した特急「日光」。新宿駅から約2時間の旅でした。

 続いて、こちらはJR日光駅。1912(大正元)年の建築ですので必見。
 帰りはJRで帰るので、荷物をJR日光駅コインロッカーに入れておきます。

(日光市役所日光総合支所)

(神橋)
 さて、ここから日光東照宮方面へ歩いていきます。だいたい20〜30分ぐらいで着くみたいですね。
 途中、城郭風の建物が見えてきたので、これは何だと調べたら日光市役所の日光総合支所とのこと(大合併により、こちらは本庁から支所になりました)。1919(大正8)年築の4階建ての建築で、なんと当初は大名ホテル、というホテルだったとか。戦後になって日光市に寄付されて、このように市役所として使われているそうです。

 そして見えてきたのが、日本三大奇橋の1つ、神橋(残り2つは山口県錦帯橋、山梨県猿橋)。重要文化財&世界遺産で、奈良時代に創建。現在の橋になったのは、寛永13年のこと。平成9年に大改修され、現在は特別公開中です。

 さて、日光東照宮へ。正確には、日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社から形成されています。
 色々紹介したいですが、とにかく見るものが多すぎて直ぐには紹介しきれないので、一部だけ。

 まず、こちらは日光東照宮五重塔。元々は1650年に酒井忠勝が寄進したものですが、現在の五重塔は1818(文政元)年に再建されたものです。

 そして有名な日光東照宮陽明門。徳川家光の命により、1635(寛永12)に造られました。
 こんな独特なデザインをした文化財としての門は、全国でもここだけじゃないですか?

(唐門と拝殿)

(東照宮から日光二荒山神社への道)
 陽明門をくぐると、目の前に唐門(1635年築)と拝殿(1685年築)が見えてきます。陽明門もそうでしたけど、とにかく彫刻が物凄く細かく、そして色々なところに入れられています。とにかく贅沢!ということが嫌というほどわかりますね。

 こちらは輪王寺大猷院仁王門。1653(承応2)年築です。

 こちらは輪王寺大猷院本殿。こちらも、1653(承応2)年築です。
 とにかく色遣いが凄いですね・・・。

 このほかにも、膨大な量の文化財の写真を撮影しましたが、前述の通り掲載作業に時間がかかりすぎるため今回は省略。昼ごはんに、日光の名物らしい「湯葉(ゆば)」を入れた「ゆば蕎麦」を食し、少し歩いて日光田母沢御用邸記念公園へ。公園名の通り、現在残っている建物は、かつて御用邸として使われていたもので、明治32年に大正天皇(当時は皇太子)の御静養のため造営されたもの(重要文化財)。

 近年、老朽か著しかった部分を大改修し、一般公開をしています。これもまあ、「さすがは・・・」とため息がつくほど、ゆ〜ったりとした雰囲気の気品あふれる建物です。


 そしてJR日光線へ乗車し宇都宮へ。
 東北新幹線に乗り換え、東京駅へ行き、山口へ転勤する水澄所員を見送り。関東の裏辺研究所も、ちょっと寂しくなります。
 ・・・な〜んて言いながら、元気よくデューク所員と私はヨドバシカメラ秋葉原店へ行き、レストランでハンバーグを食べたとさ。