C10形蒸気機関車


大井川鐵道で動態保存されている最後の現存機C10 8号機。
(写真:新金谷駅/撮影:ロクマルサン 禁転載)

●基本データ

デビュー年:1930(昭和5)年
最高速度:95km/h

●高性能タンク機の先駆者

 第一次世界大戦後、生産が確立され始めてきた国産蒸気機関車よりも性能が低く、老朽化も進んできた明治生まれの輸入機の置き換えを目的としたタンク式蒸気機関車。

 当時の国産技術をふんだんに導入し、軸配置は初の1C2(先輪1、動輪3、従輪2)を採用。これらによりタンク機でありながらも大型機並みの性能を出すことができた。だがそのために軸重が重くなり、線路規格の低い地方路線には入線できない欠点を持っていた。そのため製造数は最初の23両のみで、以降はこの欠点を克服した後継機のC11形に移行している。

 東京や大阪の近郊旅客列車に投入された後、程なくして路線が電化されたため地方路線へ移るものの、前述の欠点のため活躍の場に恵まれず、1961(昭和36年)に全車廃車になった。

 もともと製造数が少なかったこともあり、保存機は大井川鐵道にて1997(平成9)年から動態保存されている8号機のみである。

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