E001形「TRAIN SUITE 四季島」
シャンパンゴールドをベースにした「四季島ゴールド」と名付けられたカラーリングが目を引く。
(写真:高崎線 岡部駅/撮影:デューク)
●基本データ
デビュー年:2016(平成28)年 (※試運転中)保有会社:JR東日本
●JR東日本が誕生させた豪華クルーズ列車
JR九州の豪華クルーズ列車「ななつ星in九州」の成功を受け、JR東日本とJR西日本の双方で豪華クルーズ列車を誕生させることに。JR東日本は「TRAIN SUITE 四季島」(トランスイート しきしま)と名付けた10両編成の列車を新造投入することとし、上野から東北と北海道南部を周遊することを基本とした運転を計画。電化区間と非電化区間の双方を走ることができるようにするため、新システム「EDC方式」を採用することになった。
これは、パンタグラフを装備した2・3号車と8・9号車による架線集電による動力(電車)と、1・10号車に搭載したディーゼル発電機により発電した電力で駆動する機能(ディーゼル・エレクトリック方式気動車)を組み合わせたもの。電気方式は、直流1,500 V、交流20 kV 50/60 Hz、交流25 kV 50 Hzの4電源方式に対応した交直流電車となっていることから、北海道新幹線対応が必要な青函トンネルを含めてJR北海道、JR東日本の路線の殆どで自走が可能となっている。
車体は5号車〜7号車の3両がステンレス車体で総合車両製作所にて製造。その他の車両はアルミ車体で川崎重工兵庫工場にて製造された。
編成の構成は、先頭車である1号車と10号車が展望車。2、3、4、8、9号車がスイート個室。5号車がラウンジカー、7号車が四季島スイート/デラックススイート。客室はすべて和のエッセンスを取り入れており、特に四季島スイートは2階に畳を敷いた和の空間と、特製の檜風呂を備えた最上級の車両である。
●ギャラリー
(写真:上越線 八木原駅/撮影:デューク)
川崎重工兵庫工場で製造された7両の甲種輸送の姿。
(写真:東海道本線 辻堂〜茅ヶ崎/撮影:裏辺金好)