EF64形


EF64形0番台国鉄色。中央本線で当たり前のように見られたのも過去のこと。非常に珍しくなった。
(写真:中央本線 八王子駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1964(昭和39)年
運行区間:日本各地
保有会社:JR東日本JR貨物/元・保有会社:国鉄・JR東海JR西日本

●山岳路線を走る電気機関車

 EF64は山岳線区用に開発された直流電気機関車で、抑速ブレーキや再粘着装置などの装備が特徴である。もともとは奥羽本線の板谷峠の補機として活躍。板谷峠が交流電化された後は、中央本線などに転じ、貨物列車や旅客列車の牽引に活躍している。

 1980(昭和55)年には1000番台が登場し、側面が左右非対称となったり、車体長が延びたりして、従来の車両とはだいぶ違った印象となっている。1000番台は一部をJR東日本が所有しているほかはJR貨物所属である。

 EF64形はJR化後も長らく、ほとんどその勢力を保ったまま推移してきたが、2009(平成21)年にJR東海、JR西日本から引退。また、JR貨物ではEH200形などの導入により引退が進み、2013(平成25)年に0番台の定期運用が消滅している。

●バリエーション


EF64 0番台(JR貨物色)。JR貨物は継続使用するEF64の更新を進めており、EF65などの更新色とほぼ同一の塗装になっている。こちらは大宮車両所の更新車。
(写真:伯備線 総社〜清音/撮影:リン)

EF64 0番台(JR貨物色)。広島車両所の更新車は、貫通扉が「からし色」に塗られているほか、青色の色合いや帯の位置が異なる。
(写真:伯備線 新郷〜足立/撮影:リン)

EF64 0番台(ぶどう色塗装)。JR東日本の37・41号機に塗られていた。
(写真:寝台特急あけぼの 東北本線 上野駅/撮影:裏辺金好)

EF64 0番台(ユーロライナー色)。JR東海の客車ジョイフルトレイン「ユーロライナー」牽引機として、客車のイメージに合わせて塗装を変更。
(写真:浜松工場/撮影:リン)

EF64 1000番台 (国鉄色)。1000番台はJR東日本とJR貨物が所有している。
(写真:寝台特急北陸 高崎線 大宮駅/撮影:デューク)

EF64 1000番台 (ぶどう色)。JR東日本の1001号機に塗られているもの。
(写真:中央本線 日野〜豊田/撮影:裏辺金好)

EF64 1000番台(JR貨物色) 。2003年夏以降、高崎機関区の1000番台(※配置は当時)更新機に施工されているもの。
(写真:武蔵野線 西浦和駅/撮影:リン)

EF64 1000番台(JR貨物色) 。こちらはJRFマークが省略された1020号機。
(写真:東海道本線 辻堂〜茅ヶ崎/撮影:裏辺金好)

EF64 1000番台(JR貨物色) 。広島車両所で施工された更新車両は、国鉄色のイメージをリファインしたような雰囲気になっている。
(写真:東海道本線 清州駅/撮影:リン)

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