EV−E301系通勤型電車


烏山線に大きなインパクトを与えたEV−E301系。今後の非電化区間の運行形態として発展が期待される。
(写真:烏山線 滝〜小塙/撮影:G列車)

●基本データ・運用区間

デビュー年:2014(平成26)年
運転区間:東北本線、烏山線
保有会社:JR東日本

●非電化区間に直通する直流用蓄電池駆動電車

本系列は、2014(平成26)年3月15日のダイヤ改正から、東北本線(宇都宮〜黒磯)から烏山線への直通列車運用で営業を開始した車両で、2両編成1本が量産先行投入。E995系「NE Train スマート電池くん」を使用した走行試験等の実績を受けて実用化した「蓄電池駆動電車システム」を採用。

 電化区間(東北本線)では架線からの電力により走行すると同時に、大容量蓄電池(リチウムイオン電池/600V-95kWh)に充電。非電化区間(烏山線)では蓄電池の電力で走行し、烏山駅に設置した専用の充電設備で充電して折り返し運用につく(※宝積寺駅から烏山駅へ折り返す場合は、宝積寺駅で充電)。

 愛称は「ACCUM」(アキュム)で、これは蓄電池を表す英語「Accumulator」に由来。また、形式のEVは、「Energy storage Vehicle」の略である。

 なお、車体は総合車両製作所(J-TREC)が開発した次世代ステンレス車両「sustina」を採用したステンレス製。室内照明はLEDを採用し、座席はオールロングシートである。

○車内の様子など


EV-E301-1の車内。
オールロングシートとなっており、連結部には車いすスペースと機器室を持つ。EV-E300形も同様の構造。

車内に設置された液晶画面では現在の電気の流れを表示。

○形式ガイド


EV−E300−1〜
(EV−E300−1 烏山線 大金駅/撮影:G列車)
偶数向き(宇都宮方面先頭)制御電動車。

EV−E301−1〜
(EV−E301−1 烏山線 大金駅/撮影:G列車)
奇数向き(烏山方面先頭)制御車。屋根上にパンタグラフを装備し、充電・集電を行う。

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