GV-E400系一般形気動車


GV-E400形を先頭に、GV-E402形、GV-E401形を連結した3両編成。
(写真:羽越本線 新発田〜中浦/撮影:リン)

●基本データ

デビュー年:2018(平成30)年 ※営業運転開始は翌年
保有会社:JR東日本
運転区間:信越本線、羽越本線、磐越西線、米坂線

●JR東日本初の電気式気動車

 JR東日本が新潟地区と秋田地区のキハ40系置き換えのために投入した川崎重工製の車両で、JR東日本では初となる、ディーゼルエンジンと発電機で発電した電気により、モーターで走行する電気式気動車。形式名である「GV」は「Generating Vehicle」から採用したもの。なお、同時期にJR北海道でもH100形気動車が誕生しているが、本系列の酷寒地対策バージョンである。

 形式は、両運転台のGV-E400形(トイレあり)、片運転台のGV-E401形(トイレあり)とGV-E402形(トイレ無し)の3つ。車体はステンレス製で、車体の全長はキハ40系より若干短め19.5m。また、最高運転速度は100km/hで、キハ40系よりも5km/hアップしている。

 車内はロングシートとボックスシート(2人掛けと4人掛け)を備えるほか、扉横の座席には大型の袖仕切を設置して、外気が直接座席へ入り込まないように設計されている。

 2019(令和元)年8月19日から磐越西線と羽越本線で新津運輸区所属車両が運転を開始。2020(令和2)年12月12日からは五能線と直通先の奥羽本線、2021(令和3)年3月13日からは津軽線で秋田総合車両センター南秋田センター所属車が運用を開始し、新潟・秋田地区のキハ40系をすべて置き換えている。

●カラーバリエーション


新津運輸区所属車両は黄色とトキピンク色がドット及びライン状に配されている。
(写真:羽越本線 新発田〜中浦/撮影:リン)



秋田総合車両センター南秋田センター所属車は、日本海の水平線をイメージした青と白のグラデーションのラインを配している。
(写真:津軽線 三厩駅=1枚目、奥羽本線 五所川原駅=2枚目/撮影:味野源次)

●車内の様子


秋田総合車両センター南秋田センター所属車は青系統のモケットを採用。なお、新津運輸区所属車は「温かみのあるトキピンクを基調とした、くつろげる色彩」でまとめている。
(撮影:味野源次)


秋田総合車両センター南秋田センター所属車のバリアフリー対応トイレと優先席。
(撮影:味野源次)


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