HB−E210系一般形ディーゼルハイブリット車


E127系やE721系に近いデザインで登場。
(写真:東北本線 仙台駅/撮影:リン)

●基本データ

 デビュー年:2015(平成27)年
  保有会社:JR東日本
 運行区間:仙石東北ライン(東北本線〜仙石線)、石巻線
 最高速度:100km/h

●東北本線から仙石線へ直通する仙石東北ライン車両

 JR東日本が、2015(平成27)年5月30日に仙石線が東日本大震災による被災から全線復旧するのに合わせ、東北本線の東北本線の松島駅と仙石線の高城町駅との間に接続線(0.3km)を整備し、仙石東北ライン(仙台〜石巻)として直通運転を開始することから投入した車両。

 東北本線の電化方式が交流であるのに対し、仙石線が直流であり、さらに接続線を非電化としたことから、3線を走行するためにディーゼルハイブリット車両として開発された。編成は2両で、側扉は両開き3ドア。また、東北本線のホーム高さは920mmであるのに対し、仙石線のホーム高さは1100mmであるため、客室の床面高さは仙石線に対応して1130mmとし、ステップなしとなっている。

 車両の外観デザインは、東北本線沿線の鹽竈桜(シオガマザクラ)、仙石線沿線の矢本海浜緑地公園や日和山公園(石巻市)などの桜の名所を意識した「桜色」と仙石線のラインカラーである「青色」を基調とし、アクセントとしてJR東日本のコーポレートカラーである緑色を配している。

 車両の形式は仙台方のHB−E211(トイレ有)と、HB−E212(トイレ無し)の2種類。両形式共に屋上へ主回路蓄電装置と元空気タンクを搭載している。

 2016(平成28)年8月6日からは、1往復が石巻線の終点である女川まで直通運転を開始した。

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