キハ66系一般形気動車


長崎地区では大半の車両がシーサイドライナー色となって活躍した。
(写真:長崎本線 長崎駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1975(昭和50)年
元:運転区間:筑豊本線、篠栗線、日田彦山線、長崎本線、大村線、佐世保線など

●様々な運用をこなす予定だった、汎用型気動車

 山陽新幹線博多開業に合わせ、北九州地区の老朽気動車を置き換えるために開発された、九州専用の車両。キハ66形+キハ67形の2両1編成で運用され、通勤通学輸送から急行運用までこなせる汎用型気動車である。座席間隔910mmの転換クロスシートと冷房装置を備え、当時の一般形気動車には珍しい、字幕式の側面方向幕も取り付けられた。
 
 試作的要素が強く、製造初年度の15編成30両で製造は打ち切り。ただし、試作車としての役目は立派に果たし、その後の気動車に大きな影響を与えている。長らく筑豊本線、篠栗線で活躍していたが、2001(平成13)年に同線が電化されたため、長崎本線・大村線を中心に活動の場を移し、2021(令和3)年6月30日にYC1系に置き換えられて全車が引退した。

●カラーバリエーション一覧&車内


2000(平成12)年に国鉄時代の塗装に戻された第1編成(キハ66 1+キハ67 1)。2011(平成23)年には第10編成(キハ66 110+キハ67 110)も国鉄色へ変更されている。
(写真:長崎本線 長崎駅/撮影:デューク)

こちらはシーサイドライナー色だが、ベース色が随分と濃くなっている。
(写真:長崎本線 長崎駅/撮影:デューク)


2010(平成22)年に登場したハウステンボス塗装。第12編成(キハ66 12+キハ67 12)に施されたもので、過去に他の車両で見られたハウステンボス色とは大きく異なる配色である。
(写真:大村線/撮影:リン)

「キスマイ★ライナー」ラッピング車。2016年(平成28年)秋の「長崎デスティネーションキャンペーン」にあわせ、イメージキャラクターのKis-My-Ft2のラッピングを車体側面へ施したもの。
(写真:長崎本線 長崎駅/撮影:裏辺金好)

 キハ66系の車内。ドア両脇はロングシート。(撮影:デューク)

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