キヤ143形


従来の除雪用ディーゼル機関車同様の朱色の車体。また、前面および運転室側面にはゼブラ模様を配色した。
(写真:山陰本線 出雲市駅/撮影:ひょん君)

●基本データ

デビュー年:2014(平成26)年
最高速度:75km/h
保有会社:JR西日本

●次世代のラッセル「気動車」!

 JR西日本が老朽化したDD15形をはじめとするラッセル式除雪機関車の置き換え用として開発したもので、新潟トランシスで製造。JR東日本などでは線路閉鎖を必要とする機械扱いとして同様の車両を導入する例が見られるが、こちらは「気動車」として車籍を持つため柔軟な運用が可能なのが特徴である。

 ラッセル翼は複線用と単線用の切り替えが運転室からの操作によって可能となっているほか、夏場は除雪装置を取り外して牽引車両として使用することも可能となっている。また、万一の除雪中の脱線時に自力で復旧するためのアウトリガー装置を備えるなど、従来の車籍を有する除雪車両にはない新機軸も多く盛り込んでいる。また、除雪用ラッセル翼を取り外して牽引車両として使用する際に、前面衝突時の乗務員への衝撃を低減するための衝撃吸収構造を採用している。

 まず2014(平成26)年に2両が敦賀地域鉄道部敦賀運転センターへ新製配置。2016(平成28)年からは福知山電車区豊岡支所、後藤総合車両所にも配属され、北陸・山陰地方で活躍している。

●ギャラリー


ラッセルヘッドが無い状態で、新造された35系客車をプッシュプル牽引で試運転。
(写真:山陽本線 大道〜防府/撮影:リン)

(写真:北陸本線 石動駅/撮影:U-lineのA)

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