400系新幹線


400系活躍後期の姿。山形新幹線新庄延伸にあわせ、増備されたE3系に塗装にあわせた。
(写真:つばさ 山形駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1990年11月
元保有会社:JR東日本
最高速度:240km/h
元使用列車:つばさ、なすの
元運行区間:東北新幹線・山形新幹線

●在来線へ直通する新幹線

 400系は、新幹線から、新幹線規格のレールの幅(標準軌)に改軌された在来線へ直通運転する、ミニ新幹線第1号の山形新幹線のために登場した新幹線車両である。

 在来線は、元々新幹線よりレールの幅が狭く、ホームなどの地上設備はそれに合わせて作られている。ミニ新幹線を作る狙いは、こうした地上設備を生かしたまま、レールの幅を変えるなど最小限の工事で新幹線車両を在来線に通すことにある。そのため、400系は車体の幅が在来線車両と同様のものになり、新幹線の駅では、ドア下部より可動ステップが出てきてホームと車体の隙間を埋める。

 最高速度は新幹線内で240km/hだが、在来線内では130km/hとなっている。また、東北新幹線内では、同じミニ新幹線車両のE3系を除く他系列の車両と連結し走る(稀に単独で運転されることも)。

 第1編成は1990(平成2)年11月に登場。当初は6両編成で、好評のため7両編成に増強される。また、車体の塗装はシルバーメタリックだったが、山形新幹線が新庄に延伸すると、延伸時に増備したE3系1000番台に準じた塗色に変更された。なお、山形新幹線用の400系は、正式にはジェイアール直行特急保有株式会社が保有し、JR東日本が借り受ける形で運用されていた。

 まだまだ新車のイメージが強いが、E3系2000番台へバトンタッチが始まり、2009(平成21)年初頭より廃車が開始され、2010(平成22)年4月18日を最後に運用を退いた。記念すべきミニ新幹線第1号として、2018(平成30)年7月から、鉄道博物館で先頭車1両(411−3)が公開されている。

●400系バリエーション一覧


登場時の姿。シルバーメタリックがまぶしかった。
(写真:つばさ 大沢〜峠/撮影:daikiti)

鉄道博物館で保存された411−3
(撮影:裏辺金好)

「つばさ」新庄延伸10周年を記念したステッカーを貼ったときの姿。
(写真:つばさ 新庄駅/撮影:荻の浜様 禁転載)

現在の400系に描かれているロゴ
(写真:つばさ 東京駅/撮影:裏辺金好)

ミニ新幹線ならではの、ステップ。
(写真:つばさ 大宮駅/撮影:裏辺金好)

↑ PAGE TOP