E8系新幹線


E6系をベースにしているが、先頭部のアローラインが4m短くなっている。
(写真:東北新幹線 東京駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ・運用区間

デビュー年:2023(令和5)年(営業開始は2024年3月16日)
保有会社:JR東日本
最高速度:300km/h
使用列車:つばさ
運行区間:東北新幹線、山形新幹線

●300km/h対応の新たな山形新幹線車両

 JR東日本が山形新幹線「つばさ」で運用するE3系の後継車両として開発したもので、7両編成で運用。秋田新幹線用のE6系をベースに、先頭部のアローラインの形状が13mから9mに短縮することで、先頭部の定員を増加させている。

 東北新幹線区間における最高速度は300km/hとしており、E6系には及ばないもののE3系よりもスピードアップを果たしており、東京〜山形間は従来より4分短い最短2時間22分となった。

 車両デザインはE6系と同じく工業デザイナーの奥山清行が手掛け、コンセプトは「豊かな風土と心を編む列車」。外観は、塗装変更後のE3系の配色を継承し、車体上部が「おしどりパープル」、帯色が「紅花イエロー」、車体色が蔵王ビアンコとなっている。

 車内はグリーン車は「最上川と月山」をテーマに通路中央部に最上川をモチーフとした柄を通し、針葉樹林の広がる月山の緑色と最上川の水面のゆらぎを座席カラーで表現。普通車は「最上川と紅花」をテーマに、通路中央部に最上川をモチーフとした柄を通し、紅花の陽に照らされる黄色から抽出される紅色へのグラデーションを座席カラーに採用し、山形の豊かな風土を表現している。

 このほか、全車両に「フルアクティブサスペンション」を搭載し乗り心地を向上させたほか、全席へのコンセント設置や、一部のトイレの電源に非常用バッテリーを搭載。また、着雪対策として台車部にヒーターを搭載している。

 2024(令和6)年3月16日改正で運用を開始し、順次E3系「つばさ」を置き換えていく。

●ギャラリー


E8系の愛称・行先表示器。
(撮影:裏辺金好)

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