281系特急形電車
京都から関西空港へ出発する特急「はるか」。南海電鉄の特急「ラピート」に対抗する。
(写真:特急はるか 阪和線 浅香駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1994(平成6)年保有会社:JR西日本
最高速度:130km/h
使用列車:はるか
運行区間:関西空港線、阪和線、大阪環状線、東海道本線
●落ち着いた雰囲気の白い空港アクセス車両
281系は、JR西日本が1994(平成6)年9月4日に開校した関西空港のアクセス用の特急「はるか」に限定使用している車両で、川崎重工業と近畿車輛で6両編成×9本、3両付属編成×3本の63両が製造された。なお、運用開始当初は5両編成であったが、利用が好調であったことから翌年に中間車1両の増備による6両編成化と、増結用に3両付属編成が登場した。車体は普通鋼製で、先頭部は高運転台で前面に貫通扉を持つが非常時以外は使用せず、9連に増結された場合でも通り抜けはできない。塗装はホワイトをベースに屋根と裾に青色のアクセントカラーを配色。同じく空港アクセスの南海電鉄の特急「ラピート」と覇を争うが、 南海側が真青の派手な出で立ちなのに対し、こちらは落ち着いた雰囲気で好対照である。
車内は運用開始当初から全車禁煙で、当初は喫煙室を設けていたが現在はフリースペースに改装。座席はグリーン車が2+1列、シートピッチ1,160mmの回転式リクライニングシート。普通車は2+2列で、シートピッチ970mmの回転式リクライニングシート。また、各車両の出入口付近のデッキに大型荷物置き場が設置されている他、当時としては珍しい日英2カ国語の案内を行っている。
2019(平成31)年1月29日からは、サンリオのキャラクター「ハローキティ」ラッピング車が登場。基本編成全てに拡大されている。
○ギャラリー
2004年9月には運転10周年を記念して、特別シールが貼られている。
(写真:特急はるか 阪和線 浅香駅/撮影:関西ライナー 禁転載)
ハローキティラッピング「Butterfly」編成
(写真:特急はるか 東海道線 JR総持寺駅/撮影:ひょん君)
ハローキティラッピング「Ori-Tsuru」編成
(写真:特急はるか 東海道線 JR総持寺駅/撮影:ひょん君)
ハローキティラッピング「Kanzashi」編成
(写真:特急はるか 東海道線 東淀川駅/撮影:ひょん君)
○車内の様子
グリーン車の車内。2+1列の配置。
(撮影:うめ吉)
普通車の車内。通常の2+2列配置だが、黄色のヘッドカバーが特徴的。
(解説・撮影:うめ吉)
ハローキティのヘッドカバーに交換された普通車の車内。
(撮影:鐵)
車内の案内表示
(撮影:鐵)
2号車の喫煙室。現在はフリースペースに改装。
(撮影:鐵)
各車両のデッキ部に設定されている、トランク等の収容スペース。なお、デッキから室内へのドアは全面ガラス式になっている。
(1枚目撮影:うめ吉、2枚目撮影:鐡)
側面の方向幕(列車名)+LED(行先)。
(解説・撮影:うめ吉)
1号車(クロ280)の側面の、はるかのイラストとLED式の号車+指定(自由)席の表示。
(解説・撮影:うめ吉)