285系特急形電車
ついに最後になった東京駅発着の寝台列車が、この「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」。JR世代の車両とはいえ、予断は許さない。
(写真:京浜東北線 田町駅より/撮影:デューク)
●基本データ
デビュー年:1998(平成10)年最高速度:130km/h
使用列車:サンライズ瀬戸、サンライズ出雲、サンライズゆめ(臨時)
運行区間:東海道本線、山陽本線、伯備線、山陰本線、瀬戸大橋線、予讃線
保有会社:JR東海、JR西日本
●住宅メーカーも参加した内装が特徴の夜行電車
JRになってから新造された特急型電車の中で、新幹線を除き、唯一JR間にまたがって存在する車両で、JR西日本が0番台(7両編成×3本)、JR東海が3000番台(7両編成×2本)を保有。583系以降、30年ぶりの久々にして2番目の寝台電車として登場した285系は、夜のブルートレインから朝のイメージへイメージチェンジ。赤とベージュに、ゴールドを配色し、485系などの国鉄特急色をより明るく洗練した感じでもある。オール2階建てなのが特徴で、また、個室の他、のびのびカーペットもある。さらに、室内は大手住宅メーカのミサワホームとタイアップし、ぬくもりのある木目調の空間に。まさに走るホテルの再来となった。
現在、東京〜出雲市間の特急「サンライズ出雲」、東京〜高松間(松山延長運転あり)の特急「サンライズ瀬戸」に運用。両列車は東京〜岡山を併結運転しており、岡山にて分割・併合する。また、多客期には東京〜広島・下関間で特急「サンライズゆめ」として運転されたこともあった。近年は特急「サンライズ出雲」の臨時増発がしばしば行われている。
東京駅を発着する客車「ブルートレイン」が全滅した今、最後の寝台列車として孤軍奮闘中。夜行列車の廃止、臨時化に歯止めがかからない中、285系の今後はどうなるのだろうか。
●バリエーション
2編成を連結した状態。
(写真:山陽本線 岡山駅/撮影:リン)
連結時の様子。
(写真:山陽本線 岡山駅/撮影:リン)
方向幕。
(撮影:リン)