E351系特急形電車
卵のような形をした特異な形状と、大型のLEDトレインマークが特徴。
(写真:篠ノ井線 平田駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1993(平成5)年最高速度:130km/h
元使用列車:スーパーあずさ、中央ライナー、おはようライナー新宿、ホームライナー小田原
元運行区間:中央本線、篠ノ井線、大糸線、湘南新宿ライン、東海道本線
●活躍を期待されながらも、製造は少数にとどまる
1994年当時、中央線特急に使用される183系は、登場から20年前後で、車内をリニューアルして運行していたが、激化する高速バスとの競争に対応するため、より一層の対策が求められていた。そこで、特急「あずさ」用の後継車として誕生して本系列が開発され、1993(平成5)年から特急「あずさ」として運転を開始し、翌年12月から特急「スーパーあずさ」として、運転を本格的に開始させた。制御付き自然振り子式を採用した特急で、基本編成の8両編成と、付属編成の4両編成の12両を組み、最高時速130キロで、主に新宿〜松本間を快走する。この長大編成は、今時珍しい。また、行楽期には大糸線の白馬や信濃大町に延長され、立山黒部・アルペンルートのアクセスの1つとしても活躍する。しかし、製造コストに見合った速達効果を得られなかったことから製造は5編成で終了し、183系の置き換えはE257系の登場まで待つことになる。
2018(平成30)年3月改正で、全編成がE353系に置き換えられて引退した。
なお、形式名に「E」という頭文字をつけているが、これはJR東日本の東(East)をつけたもの。この車両以降、JR東日本に配備された新系列の車両は、すべて「E」がついている。
●車内の様子
普通車の車内
(撮影:裏辺金好)
グリーン車の車内
(撮影:裏辺金好)
●細部など
貫通型先頭車。大糸線乗り入れ運用があった際には姿を見せることもあったが、運用末期は松本車両センター入庫時に一部列車が分割される際に見られたのみ。
(写真:篠ノ井線 松本駅/撮影:裏辺金好)
ロゴマーク
(撮影:裏辺金好)
行先表示器
(撮影:裏辺金好)
様々なパターンが存在する前面愛称表示
(撮影:裏辺金好)