719系近郊形電車


主に東北本線、仙山線で活躍する719系0番台だが、E721系投入によって運用に変化が出ている。
(写真:東北本線 長町駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1990(平成2)年
保有会社:JR東日本
運行区間:東北本線、仙山線、奥羽本線、磐越西線、常磐線

●東北で活躍する211系スタイルの電車

  仙台地区は、JR東日本管内において東京圏を除けば、最大の乗客数を誇る地区だが、JRが発足した当時、運用されている車両は寝台特急電車583系を改造した715系、急行形電車451,455系が大半を占めていた。しかも、扉の数が1両につき2つで、さらに狭く、乗降に大変不便であった上、老朽化も著しかった。そこで、新型電車を投入することになったのである。

 この719系は、東海道本線などで使用されている211系をベースにした車両である。両開き3扉で、室内の構造はセミクロス構造(2人掛けシートを集団見合い形に配置。ドア付近をロングシートに)。車両の前面顔も211系と同じである。ただし、2両編成が基本となっており、最大8両で運用される。

 その後、山形新幹線開業にあわせ山形地区にも登場。こちらは、新幹線と同じ幅の線路(広軌・標準軌)を走るため、台車が在来線と異なり、719系5000番台として区別される。側面帯の色も仙台地区の赤・白・緑に対し、山形地区は<べにばな>・白・緑と多少異なる。

 2007(平成19)年には、E721系投入で余剰となった車両が磐越西線に活躍の場を移し、455系時代同様の「あかべぇ」塗装となった編成が登場しているほか、2015(平成27)年4月25日からは同じく磐越西線で、「走るカフェ」をコンセプトとした「フルーティアふくしま」が運転開始。719系1編成(2両)をカフェカウンター付きの車両として大幅に改造している。主に土日祝日を中心に郡山〜会津若松間で運転中。

 2016(平成28)年からは、後継車両としてE721系1000番台が投入されたことに伴い、東北本線や磐越西線などで活躍する0番台の廃車が開始。

 一方、磐越西線で活躍していたH-10編成とH-13編成は秋田車両センターに転属となり、側面帯を秋田地区のピンク色に変更の上、2017(平成29)年7月28日から秋田地区の奥羽本線(追分〜秋田〜院内間)で運転を開始している。

●形態&塗装バリエーション一覧


奥羽本線(山形線)用の719系。線路の幅が標準軌であり、在来線より広いことが確認できるだろうか?
(写真:奥羽本線<山形線> 米沢駅/撮影:裏辺金好)

455系に代わって磐越西線の「あかべぇ」塗装になった719系。イメージは455系時代を引き継いだ。
(写真:磐越西線 会津若松駅/撮影:裏辺金好)

磐越西線のジョイフルトレイン「フルーティアふくしま」として改造された719系。外装、内装とも大掛かりな改造が行われている。
(写真:磐越西線 会津若松駅/撮影:デューク)

秋田地区の奥羽本線へ転属となった719系。前面の黒帯が磐越西線時代の名残。
(写真:奥羽本線 大曲駅/撮影:裏辺金好)

暖色系のシートとなっている東北本線・仙山線用の719系0番台。
(撮影:裏辺金好)


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