789系特急形電車


最初に投入された789系0番台。前面はJR北海道のコーポレートカラーに準ずる。
(写真:特急スーパー白鳥 三沢駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ・運用区間

デビュー年:2002(平成14)年
最高速度:140km/h(0番台)、130km/h(1000番台)
使用列車:カムイ、ライラック、すずらん
元使用列車:スーパーカムイ、スーパー白鳥、つがる、快速エアポートなど
運行区間:函館本線、千歳線
元運行区間:東北本線、津軽線、津軽海峡線

●現在は札幌〜旭川間の主力車両に

 最初に投入された789系0番台は、2002年12月改正で営業運転を開始。
 東北新幹線が八戸まで延長されたのに伴い、従来の特急「はつかり」(盛岡〜青森・函館)、快速「海峡」(青森〜函館)の運転系統・種別などが見直され、八戸〜函館には特急「白鳥」「スーパー白鳥」が登場することになった。  これに合わせ、JR北海道が担当する特急「スーパー白鳥」には789系を新製投入することになり、外観は同社が札幌〜稚内で運用するディーゼル特急「宗谷」用キハ261系をベースに、カラーを変えて登場。また、側面は軽量ステンレス構造。
 性能は、731系近郊型電車をベースに、140km/hで青函トンネルを走るため、騒音の対策等が施されている。基本は5両編成だったが、2005年に中間車1両が増備されて現在は6両編成。時期によって2両が増結される。また、2006年3月改正より特急「つがる」6号(弘前〜八戸)としても運用を開始。

 2010(平成22)年の東北新幹線全線開業に際しては、「スーパー白鳥」は新青森〜青森〜函館間の列車となり、789系が引き続き充当。また秋田〜青森間の特急となった「つがる」運用には就かない。  一方で2007(平成19)年には、札幌都市圏向けに789系1000番台が登場。
 こちらは781系を置き換えるために登場した車両で、主に札幌〜旭川で運転される特急「スーパーカムイ」、札幌〜新千歳空港の快速「エアポート」、そして2010(平成22)年12月からは一部の特急「すずらん」で運用。前面の愛称表示機及び行先表示器は、フルカラーLED表示となっている。
 また、前面は0番台と異なり貫通扉を廃止し乗務員用の側扉を設けた他、Uシートが設定されている代わりに、グリーン車は連結されていないなど設計や仕様が変更されている。

 2016(平成28)年3月26日改正で北海道新幹線(新青森〜新函館北斗)が開業したことにより、特急「スーパー白鳥」が廃止されたことから、道南地方、東北地方での運用を終了した。なお、快速「エアポート」運用からも退いている。

 2017(平成29)年3月4日改正では、「スーパーカムイ」が789系0番台による「ライラック」、789系1000番台による「カムイ」に再編。785系0番台は旭川方面の特急運用から離脱している。

●789系0番台(ライラック転用後)


特急「ライラック」に転用された0番台。先頭車側面には編成ごとに異なるロゴマークを設置。また、トレインマークはフルカラーLEDに改造された。
(写真:特急スーパーカムイ 札幌駅/撮影:裏辺金好)

●789系1000番台


札幌圏に投入された789系1000番台。0番台と形状を変え、特急「カムイ」などで活躍。
(写真:特急スーパーカムイ 白石駅/撮影:デューク)

●車内の様子


0番台の普通車。所々に青色の座席が混じっている。
(撮影:裏辺金好)

0番台のグリーン車
(撮影:裏辺金好)

●特急「つがる」


スーパー白鳥のイメージが強い789系0番台だが、早朝1本だけ特急「つがる」で運用された。東北新幹線の新青森開業後は運用されない。
(写真:東北本線 青森駅/撮影:裏辺金好)

●愛称・行先表示


0番台の愛称・行先表示
(撮影:裏辺金好)

1000番台の愛称・行先表示
(撮影:裏辺金好)

●特急「ライラック」編成ロゴマーク





(撮影:裏辺金好)

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