8600系特急形電車


前面のブラックフェイスが強烈な印象の8600系。形状も独特なデザインとなっている。
(写真:特急いしづち 予讃線 詫間〜みの/撮影:リン)

●基本データ・運用区間

デビュー年:2014(平成26)年
最高速度:130km/h
使用列車:しおかぜ、いしづち
運行区間:予讃線、瀬戸大橋線

●独特なデザインのJR四国2代目電車特急

 一部が2000系気動車で運用される特急「しおかぜ」「いしづち」の置き換えを目的に登場した、8000系に続くJR四国の電車特急。従来の2000系、8000系と異なり振子式の車体傾斜機構ではなく、空気バネ式の車体傾斜機構(左右の空気バネに空気を入れて膨らますことで車体を傾斜)を採用しているのが特徴。

 2014(平成26)年に量産先行車2両編成×2本が登場し、同年6月から特急「いしづち」1往復に投入されている。さらに、量産車として2両編成×2本と、半室グリーン室付きの3両編成×2本が登場したことによって、2016(平成28)年3月26日改正からは、「しおかぜ」4往復と「いしづち」5往復へ勢力を拡大している。

 外観のデザインは「レトロフューチャー」をコンセプトに、蒸気機関車をイメージした円形のブラックフェイスを採用。さらに、オレンジとグリーンのラインによって、「瀬戸内の温暖な風土」と「穏やかで美しい四国の自然」、「愛媛」と「香川」をイメージしている。  また車内は、座席の配色にオレンジ(8600形)とグリーン(8750形)をそれぞれ採用し、外観のイメージと共通化。さらに、床は木目調としているほか、各座席へコンセント、可動式枕、ドリンクホルダー、コートフック等を設置しており、従来車と大幅に異なるデザイン、設備となっている。  

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