えちごトキめき鉄道ET127系


えちごトキめき鉄道オリジナル塗装。
(写真:妙高はねうまライン 北新井〜妙高高原/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:2015(平成27)年
<JR車両としては1995(平成7)年>
最高速度:110km/h
運用区間:妙高はねうまライン

●JR東日本から譲渡されたE127系

 2015(平成27)年3月14日の北陸新幹線金沢開業に伴う、並行在来線の第三セクター鉄道移管に伴い新潟県内の受け皿として誕生した、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの主力車両。新潟近郊で活躍していたJR東日本のE127系2両編成×10本が移籍したものである。

 運用開始にあたって、一部編成は同社オリジナル塗装である「妙高山」を芽吹くグリーン」で表現したデザインに変更しているが、大半の車両はJR東日本時代の塗装(新潟色)とJRマークを残したまま運用を開始している。その後、オリジナル塗装へ変更が進められたが、ロゴマークと形式名の書き換えのみが行われたのみで、新潟色のまま出場した編成も登場しており、2017(平成29)年秋頃まで見られた。

 車内はJR時代から変更はなく、ライトグリーン色のモケットを採用したオールロングシートで、洋式トイレを備える。システム面では制御装置であるVVVFインバータ装置を、逆導通GTOサイリスタ素子からIGBT素子へ順次更新を行っている。

●車内の様子



ほぼJR時代の姿のままの車内。
(撮影:裏辺金好)

●カラーバリエーション


JR時代の姿のまま運用を開始したET127系。開業時点の暫定的な姿。
(写真:妙高はねうまライン 直江津駅/撮影:裏辺金好)

JR塗装のまま、形式名とロゴマークを「トキ鉄」仕様へ変更したET127系。
(写真:妙高はねうまライン 関山〜二本木/撮影:リン)

2021(令和3)年8月21日からV1編成が、1978(昭和53)年まで新潟地区の電車に採用されていた赤と黄色のツートーンカラーにラッピングされて運転。これは防水資材や床材などを取り扱う田島ルーフィング(東京都千代田区)の広告電車として企画されたもので、同社製品の「デジタルフィルム オリフィ」を使用。デザインは鉄道雑誌「Rail Magazine」が担当している。
(写真:妙高はねうまライン 春日山〜高田/撮影:リン)



2016(平成28)年から運転されている日本曹達(株)創立100周年記念ラッピングトレイン。上越市立中郷中学校の生徒さんがデザインしたもので、1両ごとに左右も含めてベースとなる配色が異なるカラフルな編成。
(写真1枚目:妙高はねうまライン 春日山〜高田/撮影:リン)
(写真2・3枚目:妙高はねうまライン 上越妙高駅/撮影:裏辺金好)


偏光板など光制御部材を製造・販売しているポラテクノ(新潟県上越市)による広告車両。デザインは上越総合技術高校の学校建築・デザイン科の現役高校生が担当。
(写真1枚目:妙高はねうまライン 春日山〜高田/撮影:リン)
(写真2枚目:妙高はねうまライン 関山〜二本木/撮影:リン)

上越市に本社を置き、プラント事業を手掛ける田辺工業のラッピング車。
(写真1枚目:妙高はねうまライン 春日山〜高田/撮影:リン)

パナソニックによるプロジェクト「Beautiful JAPAN towards 2020(ビューティフルジャパン)」のラッピング車。
(写真:妙高はねうまライン 新井〜北新井/撮影:リン)

新塗装をJR塗装でサンドイッチした6連での運用。
(写真:妙高はねうまライン 直江津〜春日山/撮影:リン)

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