函館市企業局交通部


●解説

 函館市企業局交通部は、函館市内で路面電車事業を営む公営企業。
 函館市内における軌道の歴史は古く、1897(明治30)年12月12日に函館馬車鉄道(設立時の名称は亀函馬車鉄道)が、弁天町(後の函館どっく前)〜東川町(後の東雲町)間の馬車鉄道を開業させたのが始まり。 これ以後、路線の延伸を続けると共に、1911(明治44)年に函館水電株式会社が函館馬車鉄道を買収。そして1913(大正2)年)6月29日に東雲町(後の労働会館前)〜湯川間が電化され、これは北海道初の路面電車となった。

 1934(昭和9)年に函館水電は帝国電力に改称。1940(昭和15)年に大日本電力に合併、1943(昭和18)年2月に軌道事業とバス事業が道南電気に譲渡されたかと思いきや、同年11月1日に函館市へ譲渡され、ここに函館市役所交通局が発足した(翌月に函館市交通部へ改称)。さらに、1952(昭和27)年に函館市交通局に改称され、最盛期には6路線合計17.9km(12系統)の路線を擁したが、1978(昭和53)年、1992(平成4)年、1993(平成5)年に路線の廃止が進められた結果、現在は4路線合計10.9km(2系統)の路線に縮小した。

 函館市交通局の場合、90年代に入ってからの路線の縮小が大きいのが特徴で、もう少し早く路面電車の復権が注目されれば・・・と思わずにはいられない。また、2011(平成23)年4月1日、函館市企業局交通部に組織を改組している。以前はバスも運営していたが、函館バスに資本参加すると共に2003(平成15)年3月31日までに全て同社へ移管された。

●車両一覧



▲30形
▲500形
▲710形


▲800形
▲1000形
▲2000形


▲3000形
▲8000形
▲8100形

   
▲9600形
   

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