肥薩おれんじ鉄道
●解説
2004(平成16)年3月13日の九州新幹線(新八代〜鹿児島中央)開業に伴い、並行在来線の一部区間である八代〜川内間116.9kmを引継いだ、熊本県と鹿児島県、沿線自治体出資による第三セクター鉄道。第2種鉄道事業者として乗り入れるJR貨物の列車運行のために電化設備は残したが、自らは新造投入したディーゼルカーによる旅客営業を行っているのが特徴である。風光明媚な場所を走るが、JR鹿児島本線のうち特に旅客の少ない区間を分離された上に、第三セクター鉄道としては最長の路線を擁するため、当初から経営は非常に厳しい。
九州新幹線全通後も現状の規模のまま、熊本市周辺も鹿児島市周辺もJRによる運行が続けられるため乗客増への道筋は見えない。
その一方で、2013(平成25)年からはレストラン列車「おれんじ食堂」を運転しているほか、JR九州から毎週木曜日には787系特急「36ぷらす3」が博多から乗り入れており、鹿児島中央まで運転され、往年の在来線特急「つばめ」のような光景が見られる。
●車両一覧
▲HSOR−100形 |
▲HSOR−100形「おれんじ食堂」 |