北越急行HK100形


2010年より主要機器の更新や修繕が行われた0番台リニューアル車は、塗り分けを100番台と同様にした。
(写真:えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン 上越妙高〜北新井/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1997(平成9)年
運行区間:ほくほく線、JR上越線、JR信越本線、えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン

●地域輸送を担う高性能電車

 ほくほく線の普通・快速列車用の直流電車。最高速度160km/h運転を行う特急「はくたか」の合間を縫って走ることを要求されるため、最高速度110km/hと第三セクター鉄道の車両としてはかなりの高性能を誇る。開業時に導入された0番台は全車が両運転台車で、一般車とイベント対応車が存在しており前者はセミクロスシート、後者は転換クロスシートと外観の塗装の違いと共に内装にも相違点が存在する。

 2003(平成15)年に導入された100番台は、0番台を改造した天井に星座を浮かび上がらせるイルミネーション電車「ほしぞら号」が好評であったのを受けて、更なる演出の向上を目指してDVDとプロジェクタを使用して天井に動画を投影できるようにした日本初の車両で、2両1編成が在籍する。なお、1両ごとに映像の投影方法が異なり上映される映像も季節ごとに異なる。

 2010(平成22)年から0番台に対してリニューアル工事を開始。主要機器や冷房機器の更新や車体の修繕が実施されており、これに合わせて塗り分けを100番台と同様のものへ変更している。配色の変更はない。

 2015(平成27)年3月のダイヤ改正では、北陸新幹線開業に伴う特急「はくたか」廃止に代わって、超快速「スノーラビット」を設定。JR西日本の新快速が誇る表定速度83km/hを上回る、88.6km/h(直江津〜越後湯沢)、しかも六日町〜犀潟では99km/hという爆速で運用されている。

 また、えちごトキめき鉄道の新井駅までの乗り入れを開始した。

●カラーバリエーション


HK100形100番台「ゆめぞら号」。北越急行所属の681系・683系に準じた塗装となっている。
(写真:上越線 越後湯沢駅/撮影:裏辺金好)

HK100形0番台の登場時塗装。ちなみに、冬季には100番台も含め前面窓にガラス破損防止用の格子状のプロテクターが装備される。
(写真:信越本線 直江津駅/撮影:裏辺金好)

大河ドラマ「天地人」と沿線PRでラッピングされた車両。
(写真:上越線 越後湯沢駅/撮影:裏辺金好)

●車内の様子


HK100形100番台「ゆめぞら号」の車内
(撮影:裏辺金好)

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