京急電鉄1000形(2代)


1次車から5次車はアルミ車体。車内は扉間はロングシート、車端部が補助いす付きのクロスシート。
(写真:京急本線 京急鶴見駅/撮影:デューク)

●基本データ

デビュー年:2002(平成14)年
主な運行区間:京急本線、空港線、北総線、都営浅草線、京成本線など

●京急の主力として続々と登場するバリエーション

 1000形に代わって続々と導入が進められている車両で、2100形をベースに片側3扉で座席配置はロングシート。また、最高速度は130km/h(営業上は120km/h)で、制御装置はVVVFインバータ。

 2007(平成19)年に落成した6次車以降は、JR東日本のE231系などで採用された設計を取り込み、車端部も含めてオールロングシート化。そして京急で初めて車体をステンレス製にした(1〜5次車はアルミ車体)。側面の塗装は省略され、代わりにラッピングを施している。

 さらに、2016(平成28)年に登場した16次車は、都営浅草線運用も想定し、先頭車の車体正面に前面貫通扉を備えた1000形1800番台として登場。車体はステンレス製であるが、車体側面に幅広の赤と白色フィルムをデザインすることにより、従来車のイメージをより継承する雰囲気となった。

 続いて、2017(平成29)年度に登場した17次車以降は、ステンレス車体であるが“京急らしさ”を取り戻すために、全面塗装を実施し、ドア周りや窓枠まで赤と白を基調とした“京急らしさ”を表現している。前面ロゴマークは1次車と同様のデザインに。また、LCDの車内案内表示装置を2画面一体型に変更。

 2020(令和2)年度に登場した20次車(1890番台)は4両編成で、中央に貫通扉を持つ1800番台をベースに車体は全面塗装とし、側面は凹凸の少ないスッキリとした印象に。また、車内は京急初となるロングシートとクロスシートに切り替え可能なデュアルシートと、同じく京急初となるトイレ(2号車にバリアフリー対応の洋式トイレ、3号車に男性用トイレ)を設置。また、足もとに電源コンセント(AC100V)が設置されている。2021(令和3)年5月6日から平日朝の「モーニング・ウィング3号」で運用を開始した。

●バリエーション


2007年に登場した6次車からは、ステンレス車体に。かたくなに車両には全面塗装をしてきた京急が・・・という感じ。車内はオールロングシート。
(写真:京急ファインテック 久里浜工場/撮影:裏辺金好)


2015年に登場した1800番台。側面全体にラッピングを施すことによって旧来の塗り分けに戻った。また、前面中央の貫通扉が特徴で、4両+4両の併結運用も存在。
(写真1枚目:京成押上線 京成立石〜四ツ木/撮影:与太郎)
(写真2枚目:京成押上線 押上〜京成曳舟/撮影:与太郎)

2016年度に登場した16次車(1600番台)は、再び6次車からの前面デザインに戻ったが、1800番台同様にラッピングにより旧来の塗分けを採用した。また、LCDの車内案内表示装置をすべての客用扉上部に設置。また、車端部片側の座席を補助いす付きのボックスシートに変更。
(写真:京急本線 横浜駅/撮影:裏辺金好)

2017年度に登場した17次車から2019年度に登場した19次車は、ステンレス車体であるが全面塗装を実施し、前面ロゴマークは1次車と同様のデザインに。また、LCDの車内案内表示装置を2画面に変更。
(写真:京急本線 京急川崎駅/撮影:裏辺金好)

2020年度に登場した20次車は、中央に貫通扉を持つ1800番台をベースに車体は全面塗装とし、側面は凹凸の少ないスッキリとした印象に。また、車内は京急初となるデュアルシートと、同じく京急初となるトイレを設置。
(写真:京急本線 京急川崎駅/撮影:裏辺金好)

羽田空港第2旅客ターミナルビル開業PRラッピング車。
(写真:京急本線 品川駅/撮影:裏辺金好)

2014(平成26)年に登場した「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN(京急イエローハッピートレイン)」。
(写真:京急本線 品川駅/撮影:裏辺金好)

●車内の様子




アルミ車体(1次車〜5次車)の車内。車端部はボックスシートで優先席のモケットは青色。
(撮影:裏辺金好)

アルミ車体(1次車〜5次車)のLED式案内表示器。
(撮影:裏辺金好)

アルミ車体(1次車〜5次車)はかつて、シーメンス製のVVVFインバータ制御装置を搭載していた。
(撮影:裏辺金好)



20次車(1890番台)は京急初となるデュアルシートを初採用。
(撮影:裏辺金好)

20次車で初めて設置されたトイレ。4両編成中、2か所に設置されているが、うち1つがバリアフリー対応トイレ。
(撮影:裏辺金好)

17次車〜20次車のLCD案内表示器。
(撮影:裏辺金好)

20次車(1890番台)の行先表示器は大型化され、日本語と英語が一緒に表示される。
(撮影:裏辺金好)

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