熊本電気鉄道
〇解説
熊本電鉄は1909(明治42)年8月15日、菊池軌道として設立した会社で、当初は軌間914mmの軌道だった(現在は1067mm)。その後、菊池電気軌道、菊池電気鉄道への社名変更を経て、1948年に現社名となる。現路線は菊池線 (上熊本駅〜御代志駅 10.8km)と、藤崎線(北熊本駅 - 藤崎宮前駅 2.3km)の2路線であるが、1986(昭和61)年2月16日までの菊池線は、現存部分に加えて御代志〜菊池(13.5km)も運営していた。■保有車両
▲モハ71形 |
▲01形 |
▲03形 |
▲200形 |
▲1000形 |
▲5000形 |
▲6000形 |
■余談
2000年代に入って利用客が特に減少する中、起死回生策として熊本市側の藤崎宮前駅を国道3号線上に軌道を引くことで延伸し、熊本電鉄を熊本市電の水道町電停に直結し、熊本市中心部へ乗り入れる構想を発表。熊本市の支援を求める一方で、支援が無い場合は2008年3月で鉄道事業を廃止することを表明。延伸が実現した場合は熊本市電の軌間1435oに併せて改軌し、車両を超低床車両(LRV)12編成を導入し、運転本数を現行の上下約80本から200本へ一気に増加させることを予定した。しかし、事業費等の課題からこの構想は実現することなく、一方で鉄道路線廃止については撤回。また、運行時間帯の増加や保安設備等の更新などに取り組んでおり、鉄道線存続に向けた企業努力が続けられている。