長野電鉄2000系
冷房化改造に合わせて1990年以降に導入された塗装。
(写真:須坂駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1957(昭和32)年元運行区間:長野線、屋代線
●長期にわたって活躍した長野電鉄オリジナルの特急車両
1957〜1964年に日本車輌で製造された長野電鉄オリジナルの特急電車。志賀高原へのレジャー観光客増加に対応した特急車両として計画され、狭軌では日本初の75kwWNカルダン駆動の車両で、3両編成×4本が製造。それぞれ、A編成、B編成、C編成、D編成と呼ばれ、最後に登場したD編成は長野電鉄初のエアサス台車と、前面スカートの装備が特徴である。
長らく長野電鉄の顔として活躍してきたが、B編成は2005(平成17)年、C編成は2006(平成18)年に引退。残る2編成は2007(平成19)年より、かつてまとっていたカラーリングに復元されて、主に長野線のB特急運用で活躍していたが、老朽化著しく、JR東日本の253系を2100系として導入するのを契機に、2011(平成23)年度で運用を終えることが決定。
先に引退したのはA編成で、3月27日に営業運転を終了。D編成は夏に引退の予定であったが、企画の好評により引退が延期され、2012(平成24)年3月31日まで運転された。現在はA編成が旧屋代線信濃川田駅構内で放置。D編成は小布施駅構内「ながでん電車のひろば」にて展示されている。なお、従来「ながでん電車のひろば」にいた車両群は、信濃川田駅に移設されている。
●カラーバリエーション&車内など
A編成はデビュー当時のマルーン色で運行されていた。
(写真:長野線 桐原〜本郷/撮影:裏辺金好)
D編成は1990年まで見られた「りんご色」と呼ばれる塗装で運転されていた。
(写真:長野線 桐原〜本郷/撮影:裏辺金好)
車内の様子。
(撮影:リン)
2000系前面展望
(写真:長野線 柳原〜村山/撮影:裏辺金好)